進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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Just like a BGM...
2020.03.27
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みなさんは外国の映画やTVを見るときどうやって見るだろう?
家庭のTVかPCと思うけれど、問題は見るときの言語。
一番困るのが「吹き替え版」だ。
外国人が日本語を流暢に話していること自体が不自然なのだが「翻訳のマチガイ」「難しい原語のカット」が頻繁に行われていて見るに忍びない。
という訳で「字幕版」ばかりを私は見ているのだが、聞こえてくる原語(言語)が英語以外の場合には見ているうちに、何かわからないが疲れてきてもう見る気がしなくなる。
登場人物の話している言語がまったくわからないというのはこんなにもstressを感じるものなのか...地名や人名のような固有名詞しか聞き取れないじゃないか...!
そのつらさと言ったらない。
途中で「映画鑑賞」はもうやめてしまう。
日本語の字幕は自分の理解できない外国語の場合には大きな助けになるけれど、ここに大きな誤謬が存在する。
翻訳はできるだけ原語(もとの外国語)を標準的な日本語なら何というか...を目的にしているが「字幕」を見る側がほんの数秒だという時間的制限と(TV表示の下欄)ちょこっとしかないspaceという空間的(面積?)制限がある。
ために100%を訳しきれないということ。
すなわち翻訳は2つの言語の「最大公約数」のようなものだ。
この間なんて何となく字幕を見ていたら' missionary '(キリスト教の宣教師)というところを「伝導士」と訳していたのには驚いた。
なんで?
...missionaryは主イエスの「道」を伝える面もあるから100歩譲って「伝道士」はあるかもしれない。「伝導」って電気が流れるんだろうか?
翻訳者は英語の専門家ではあっても各分野の専門家ではないことが原因だから仕方ない...
と考えるしかないだろう。
本当に恐ろしいのは「誤訳」や「misprint」ではなくて、翻訳者自身がそれを正しいと思っていること...更には視聴者も何の気なしにそれでヨシとして見ていることだ。
映像によって視覚で入ってくる情報に人間は弱い。
NHKのnewsでさえ「しっかり自分を保って」見ていないとコロッと信じ込んでしまう。
都合のいい情報しか伝えないならもうMediaではない。
洋画を安心して見られるのは....字幕の翻訳精度が上がってBGMのように無心で受け入れられるようになってからだろう。
それでも深夜にAmazon Prime Movieをついつい眠気に鞭打って見てしまう私である。
' White Tiger 'はよかった。