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ガマンは美徳か....?

2020.03.09

結論から言う方がスッキリしてイイ。これは西洋人の英語的発想方法でもある。

今の私は若いころから比べたらずいぶん考え方が変わった。

「ガマンした方がいいでしょうか?」

とそれとなく私の考えはどうか..と尋ねられることがグッと増えてきた。私がもう還暦を越えたからだろうか。昔で言うご隠居さん。

「あなたの判断が一番正しいでしょう。悩み考えた結果であれば...」と返事をする。

これは相手が大人の場合だ。

一方でこれが中学生や高校生になれば話は別である。

要するにアメリカ人の言うように「彼らは社会に出ていく訓練中」だと考える。

残酷な事実だが、彼らは未成年のわが子を人間(自立した社会人としてのperson)とは考えてはいない。特に父親は逆らえない絶対的な立場をいまだに保持している。

「私に養われていながら反論は許さん!」というわけだ。戦前の日本以上にこの点が厳格に守られていることを多くの日本人は知らない。

アメリカ人の子供に生まれれば、小学校から新聞配達のアルバイトなんて当たり前だ。high schoolに入れば「親のカネ」で勉強しようなんて思う子供はまずいない。

すべてありとあらゆる手ずるを使ってアルバイトの働き口を探し、自分の時間を使って小遣いを稼ぎ欲しいもの必要なものを手に入れる。大学の進学のための受験費用も合格してからの「学費・生活費」もすべて自分のバイトで貯めたお金で捻出するのが普通だ。

話がまた横にそれてしまい失礼....閉話休題としよう。

だから自己の能力を高めるには「課題」や「壁」があるのは当たり前だ...と考える。

そこでは自己選択という自由が与えられる。戦後の新憲法では個人の権利として認めている...その結果の責任は誰も取らないが。

ここで「マチガイ」とは言えないが結果において「致命的な選択」をする人が多いことに驚く。民法で言う20歳以上の成人(大人)なら何の問題にもならないが...

それは「好きなこと」を選択し..まあこれは大人もそうだろうが...結果的に「好きなことしか」やらない人間が形成されていくことだ。

部活はどうだろう。

イヤな..やりたくない部活を選んでまでやる生徒はいない。

好きな部活を思いきりやることで充実感はあるだろうし、単なる学校生活では学べない社会生活・団体行動・上下関係も身につくことだろう。

しかし、この世のすべての物事にはウラとオモテが、作用と反作用が、長所があれば短所も存在することをあまりに考えないのではないだろうか?

神さまだって「善なるもの」だけを創造してはいない。

すべての気力・体力を部活...校外のスポーツ活動につぎ込んでそのあとに「勉強」と考えている...頑張れば可能だ..と思っている生徒がいる。それば同時に保護者の考えと価値観でもある。

これを言ってしまうから私は嫌われる...

「人間はスーパーマンにアラズ」

塾の本音は、本当に学力をつけたいのなら話は簡単「すべてに最優先して勉強しろ!」

これしかない。

好きなことをやってその「おつり」で勉強しようとは..勉強という人間の高い精神活動に対する侮辱である。

勉強を二の次三の次にして成績があがり学力が付いた...なんていう話は「聞くだけで英語ペラペラ」のコマーシャルと同じではないか?

特殊条件の一部の成功例を自己と同化するのはあまりにも危険であろう。心が動くならそれは自信がない証左でもある。話を吹聴する人間は危険人物だ。

勝つことばかり教え、自分が成功した実例ばかり強調する社会的風潮を無批判に受け入れてなんとも思わない...そんな流れに身を任せるのなら簡単だ。

考えることなく「働き..食べ..飲み..遊んで」終わる生き方を英語では' vegitable life 'と言う。

あなたはそれでイイのか?

何もガマンできない...ガマンしないで好きなことだけに全力を尽くしている中高生を見るたびに複雑な思いになる。

塾ではどんなに教えても10年に1人くらい不合格者がでる。

それは勉強もした...でも好きなことを最優先にした生徒だった。




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