進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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晴天の霹靂(へきれき)...
2020.02.29
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高校入試の直前ではあるし「よほどのこと」がない限りブログは一時停止...としていたのだったが、その「よほどのこと」続きになってしまった。
昨日の安倍首相の緊急声明には国内の小中高校は一様に「エー!」という悲鳴が職員室に響き渡ったそうである。
入試の直前だ。
自分でなんとか受験手続を進められる高3はいい。ギリギリの学力で危ない受験をする中3の生徒の心細さと言ったらない。中学も3月2日の登校日に担任から可能な限りの注意と情報を与えて卒業式の19日まで臨時休校となる。
誰も言わないし、緊急時で仕方ないからと問題にもしていないことがある。
それは、このままでは文科省の定めたminimum lineである「中学校学習指導要領」の内容をこなせないまま今の中3生徒は高校受験を迎えることになると言う現実だ。
私立高校はもう受験を終わっているからイイ。
問題は公立...国立+県立の場合である。
こんなパンデミックなことが原因で影響が出るとは想定外であるから「とうの昔」に入試問題は厳密に内容を検討されて印刷済みである。
まあ、受験生の現中3が等しく「授業を受けられない」という不利益を負っているのでその意味では平等の条件...start lineと言えるかもしれないが。
私の知る限り、日本全国の小中学校が一斉に国からの「支持・命令・通達」を受けてどうするかを県・市町村に求められたのは太平洋(大東亜)戦争末期の「学童疎開」以来ではなかったかと思う。
母は東京都港区からの学童疎開で栃木県の塩原に終戦まで疎開していたが、その目的は大人はB-29の空襲で命を落とすのも運命であろうが国の将来を生きる「小中学生」までも死んでしまったら日本の将来は...未来はどうなるのか!
その恐怖とわが子には命を与えたいと願う親の愛情をくみ取った政府の命令が「学童疎開」だったのだ。
ある意味、安倍首相の今回の....3月2日から春休みまでを連続して休校にして頂きたい..と言う声明は突拍子もないことと世情では言うが私にはわかる。
一切の反論・汚名・罵声を浴びても「国の未来を担う」小中学生たちの命を守りたいという目的以外の何ものでもないだろう。
願わくば、この首相の勇断の意味をくみ取っていただきたい。
特に中3の受験生は3月4日に迫った5教科の筆記試験が運命を決めると考えて今まで通りの勉強を続けて頂きたい。
決して軽挙妄動することなしに.....
何か2.26事件のようだ。