進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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サバ...減ったなぁ。
2019.11.14
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理由はよくわからないけれど、駿河湾ではめっきりとサバが釣れなくなった。たまに釣れてもせいぜい30㎝どまりの小型だ。
数年前までは50㎝クラスの大サバがガンガン釣れて本当に困った。使っているアジの専用サビキは特殊にして繊細だ...とても洗って次の釣行にre-useできるようなものではない。
専門店中の専門店「HD釣り具」でなければ売っていない。
これを使うと周囲が釣れなくても自分は「釣れる」。
...と知った専業の遊漁船の船長あたりが「買い占めて」しまうから、立ち寄って品があれば全部買うことにしている。
その貴重なサビキ仕掛を大サバは一回のヒットでメチャメチャにしてしまう.....
それも過去の懐かしい記憶...memories like a corner of my mind.
一説によると「駿河サバ」がブランド化してから漁師が夢中でサバを釣っているから..と言う。
でも、活かしてサバを持ち帰るには「一本釣り」して丁寧に取り込みイケスに酸素をいれて沼津魚市場まで急いで持ち帰らなければならない。
大量にサバの群を「一網打尽」に獲りつくさない限り駿河の海にサバがいなくなるとは考えにくい..
たまにアジの仕掛けに20㎝くらいの小サバがかかると...沖締めして大切に持ち帰る。
今日は久しぶりに伊東地元のスーパーに行き「サカナ」を見学してきた。
まず驚いたのはスーパー鮮魚コーナーには「国産のサバ」は1匹もいなかったこと。
「冷凍サバ」「塩サバ冷凍」「サバ味醂干し」はすべてNorway産の大西洋の北で獲れたサバだ....これはよく現場で言う' Tiger Stripe '(トラの斜め縞模様)のサバなのですぐ判別がつく。
獲ってすぐ冷凍し、日本で解凍して加工しているから「安定した品質」を保てるのだろうと思う。
でも、日本の近海...それも目と鼻の先で釣れる「駿河サバ」は種類的には「暖海性のゴマサバ」だ。
釣ってすぐに「血抜き・ハラワタ・エラ..」の処理をして(これを沖締めと言う)クーラーボックスの氷海水に入れて持ち帰ると、本当に「サバの刺身」が食べられる。
アシのはやい...サバでも一本釣りならでは初めてできる芸当なのだ。
相模湾より北の太平洋ではより大型のサバが釣れるが、これは北方系の「マサバ」だ。
やはりゴマサバと同様に漁獲が急速に落ちている。
日本の遥か沖合の洋上でロシア・中国・韓国の大型漁船が「目の細かい」「巨大な網」を使って大量に根こそぎ「サバ・イワシ・サンマ」を漁獲するからだ...と言う説もある。
江戸時代から明治にかけては北海道にはニシンが押しよせ、九十九里浜では地引網があげられないほどイワシが連日獲れたそうだ。
あの賑わいは何処へ行ったのか?
アジ・サバ・イワシが高級魚になる日は近いのかもしれない。
またあの「駿河湾の大サバ」を釣ってサバの味醂干しを食べたいな....