進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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ハロウィン....て?
2019.10.31
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今日..10月31日はハロウィンと呼ばれる日である。
このHalloween(Hallowe'en)と聞いて何の違和感もなく「スー!」と聞き流せるのは20~30代の比較的若い世代だろう。
私の記憶を辿ってみてもこの「ハロウィン」の言葉...行事が何だったか、若い世代の記憶にはない。ジッと沈思黙考....してみると、何かここ30年くらいの間に急速に日本国内に広まったように思う。
渋谷交差点の「若者の盛り上がり」...の騒ぎは毎回警視庁と渋谷署の治安努力で何とか治まっているが...年末countdown+Halloweenは凄い。
それとは別にTDL(東京Disneyland)が20年くらいまえから、毎年のHalloweenには随分頑張っていたように思う。
そして若い母親のあいだで、TDLのHalloweenを取り入れたHalloween Partyとか..が盛んにおこなわれるようになった。
全てを商機と考える日本人!
またしてもこう言われるのか...言われても気づかないのか...気づいても、もう侮辱とさえ感じないのか?
そう言っているのは西洋人(古い言い方だが)特にキリスト教圏の国...とりわけアメリカだ。自分が日本をこういう国にしておいてよく言うなぁ...とは思うが。
これから先はreligiousな話なので、この世的なことにだけ興味がある方はお別れしましょう...
Please go on net-surfin. Thank you for dropping me.
Halloweenとはキリスト教会の正式な名称ではない。キリスト教が伝道・宣教される前にイギリスのアイルランドにあった民間伝承は....
そのまま「アメリカ」に持ち込まれた(introduced to...and/or ...brought to...USA)
のだった。
毎年10月31日は教会的には(...私は英国国教徒のAnglicanなのでその理解と範囲での言及であるが)
It's called ' All Souls' Day '
「諸魂日」と呼ばれる。
翌日の11月1日は聖なる日だ。
これがAll Saints' Day...である。日本語の教会暦では「諸聖徒日」にあたる。
戦後の日本語で考えると難しいのだが、西欧のキリスト教圏にある国々ではキリスト教擁護のために殉教した徳の高い人物を「聖者」(Saints)としてきた。
その前日を「聖者」ではない一般の信徒の魂が帰ってくる日' All Soulds's Day 'としてキリスト教会では死者の魂の神のみもとでの永遠の平安を祈る。
毎年毎年、繰り返しで申し訳ないがHalloweenは「キリスト教のお盆」なのである。
そこでは...より詳細には、もしそこでHalloweenの仮装やカボチャのJackの裏にあるもの、ひょっとすると目に見えない何か...
それこそが先祖・知人・友人・肉親...の魂なのだ。
まともなキリスト教会なら今日の午前中に死者のためにミサが行われたはずである。
キリスト教でも仏教でも思いは同じである。
亡くなった肉親、先祖、知人、友人への感謝の思いはこの上なく尊い。
決して仮装partyで盛り上がることではない。
Halloweenは死者のためにある。