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東京を目指す...若者

2019.10.28

私の自宅は静岡県の伊東だから全国的に言えば「伊豆」である。

そして伊豆でも東側の沿岸の「東伊豆の人間」は何故かいつも相模湾の向こうにある横浜・東京方向に関心がある。

これはTVのアナログ波の時代からの受信電波の「強い」方向に一致しているから興味深い。

要するに「文化受容」にも方向性があるらしい。

これは具体的にどんな影響を地元に及ぼすか...?

最大のメルクマールは「地元の高校卒業後何処へ行くか?」という若者の希望と実態であろう。

一言で言うなら....「横浜か東京で勉強し、働いてみたい」という第一条件が見えてくる。それを削れない目標として、手が届きそうな大学・短大・専門学校を...或いは就職先を探す。良くも悪くもない、これは毎年の早春に繰り返される行事のようでもある。

自分なりにいろいろと考えてみた。

古代~中世の日本では文化・政治の中心が奈良・京都だったから伊豆に住まわせるということは島流し・遠島に等しい「遠流(おんる)」の刑罰の意味があった。

ここからは....失礼ながら、多分に自分をも含めてのことなのだが「いつの日か都へ帰りたい」という深い心の願望があるのではないか。これが1つ。

他の一つは「TV受信の文化圏」に憧れ+夢見て.....「とにかく一度東京へ!」という若者らしい心の希求である。「横浜・川崎でもイイ!」となるくらい夢見る。

こうして数年を都会で過ごすと「オレは練馬に4年いたよ..」とか「わたしは板橋に5年暮らしてたんだけど..」と言えるようになる。

何故か....これが「一度自分は都会へ出て苦労したんだ!」という...いや「言える」人間になるということで、それが彼らの間での修業というか、箔を付けたという価値を意味するのだ。

塾生OBの話から感じるのは、その「箔をつける」ことは何処かの大学で「学位」を取ることでも「国家資格を取得」することでもないらしい。

極論をいうなら、伊豆の若者にとっての東京・横浜での「苦労」「苦学」は是非とも身に着けたい...must-itemの免許証のようなものだ。

私自身は東京で生まれ育ったから...「人がたくさんいて、空気が悪いだけだゾ!」と言うのだが彼らは耳もかさない。

傷ついて帰った時に、どれほど伊豆の山河の緑濃く...海が碧く澄んでいるかに初めて気が付く。

くどく+しつこい...あれほどイヤだった地元の年長者の言葉が素直にありがたく聴ける。
かったるかった地域のつながりや「祭り」の行事が...なくてはならないと思うようになる。懐かしくてたまらない気持ちへと変わって行く。

いわば心の「回帰」である。

一度、都会に出て暮らした人間にして初めてわかる...地域の良い点とまた限界性だ。

そう考えると、様々な制約を乗り越えてでも伊豆の若者は...高校卒業後に一度は上京して....いや都内が無理なら埼玉の川口や横浜の郊外、或いは川崎に住んで苦労してみるのも良いのではないかと思う。

ただ....一つの「自由」を支えるために、いかに多くの「義務」が必要かを冷静に大人の目でしっかり見て欲しい。


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