進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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弓ヶ浜
2019.10.06
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「下田よりも半島を南下した石廊崎周辺」を南伊豆という。
その南伊豆に35年ぶりに行って見た.....行くというよりは「1日かけて訪れた」と言うべきか。
特に行きたかったのは「弓ヶ浜」。
古い日本語に「白砂青松」という言葉があるが、まさにその通りの美しい砂浜が「弓ヶ浜」である。夏場の海水浴客以外は本当に閑散としている。
塾生に「閑散」と言ったら誰もわからなかった...ショック!だった。
ここ弓ヶ浜には昔「海軍の湊病院」があった。気候が温暖で豊かな海産物と温泉がある下田の南に旧海軍は戦地で負傷した将兵の治療+リハビリの病院を造った。
確か大正時代だったか...美しい弓ヶ浜には大きなヒラメがいる。
実は私が個人的に私淑する信仰の大先輩がこの弓ヶ浜の旧海軍病院に昔入院していた。
仮にNさんとしよう。
Nさんは脊椎カリエスで長い間苦しんだ。軍に籍はなかったが民間の輸送船の船員だった....
偶然にも...否、奇跡としか言いようがない運命で、お互いが同じ外国人宣教師と日本人司祭に繋がっていたから驚く。
Nさんとはそういう友人である。
さらにお互いの共通項が「海」だったから、会うといつも話は尽きない。
今回はNさんを途中でpick-upして下田から南伊豆へdriveした。
弓ヶ浜は戦後74年たっても美しい....夏の海水浴シーズンは混雑するからoff-seasonをおすすめしたい。
誰もいない...この弓ヶ浜を歩いて何も思わないなら...生きていても仕方がない。
失礼。
言い過ぎだろうか?
そのくらい弓ヶ浜は筆舌に尽くし難く「美しい」。
私など「まる1日」ここで釣りをしていても....いや「波に向かって石を投げていても」飽きることはない。
よく言う「おすすめスポット」とか「value course」なんて私はイヤだ。
あれは価値観の強制じゃないのかな...?
そこが外国で、初めての訪問なら少しはわかる。
でも2回3回のrepeaterなら....
人生は(驚いてはイケないが...)有限なのだ。
ゆえに限りある時間(人生)を自分として何故100%納得できるようにすごそうとしないのか...
自分の価値観...生き方という人生観を確立できないと人は2つの傾向に生きるらしい。
自己の「欲望?」のままに生きる...酒・女(男)・クルマ・ギャンブル...に。
或いは
周囲に流されたままブランドやファッションを追う...あたかも生きがいか目標のように。
Nさんは人間の極限の姿を見てきた人だ。
だから私はNさんの一言一言を....そう若い日に出会った時から記憶にとどめ大事に思って来た。
Nさんの命はあと1年もない....