進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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嗚呼...高校受験
2019.09.09
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長い長い塾の「夏期講習」会だった.....
塾生・生徒もひと夏を大変だったろうが、教える指導するこちらも大変だった。
「9月の休み明けテスト」....そう「中3の学調テスト」は点数や順位は高校に送られないけれど、3者面談では「N高を.....それともI高の受験にするか?」....「単願でいいか?」「併願の受験するのか?」
昨年までの各中学校が保管してある前後2回の「学調テスト」データは貴重にしてモノを言う。進路指導にあたる教員は概ねクラスの担任だが、キホン自分のクラスから不合格者は出したくない。私塾の私だってそうだ。
...という訳で「安全圏の高校」をまずすすめる。
だが、昔の進路指導と根本的に違うところがある。
それは究極の受験校決定は「本人+保護者」の意向を尊重して決めることだ。
これは昨今に流行る「自己責任論」の受験versionである。あとから「ウチの子は本当はもっとレベルの高いN高の理数科でも受かったのに教師に強制されて...」と言われることがないためでもあるのだ。
確実に無理な受験....もうこれは不合格でも仕方ない。でも一方でスレスレでも合格することもある。受験は「水もの」という言葉もあるくらいだ。
言いたくはない...信じたくもない。
でも過去に30年以上も受験生を預かって教えて来たなかで思うことがある。
同じようにこちらが懸命に教えても「受かる生徒は受かる」「落ちる生徒は落ちる」という事実だ。成績や学年順位がほぼ同じ・部活動の活躍も同じ....それでも結果が違う。
本人の性格が最後の瞬間を決めるのか....
その生徒が持って生まれた「運」があるらしい。
自分の例で恐縮だが...私が高校受験をしたのは遥か昔。もうその時には父はなく、私立高を併願する自由もなかった。地元の県立普通科を単願...
無我夢中で受験...正直受かるとは思っていなかった...というか...当時の複雑な心境は...
「将来に具体的な明るい希望」がないのに進学校に受かってどうするんだろう?
...そういう陰気でひねくれ・ねじくれた暗い中3だったと自己分析する。
....あの頃の受験ではクラスで何人も落ちるのが当たり前だった。
結果は合格....迷いに迷う高校生活の始まりだった。