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歴史を恐れるもの...

2019.07.31

' History repeats itself...' 歴史は(それ自体を)くりかえす。

英語この言葉は若いころの自分には何でもなかった...聞いても日本語に訳してもピンと来なかった。

もう市役所や学校教員の友人たちも定年退職した。その還暦を自分も過ぎた今...やはり長い長い人類の歴史は何かを「教訓」として語っているように思うようになった。

ただ、この教訓は「道徳的なものを含んでそれ以上」で、日本語に訳した言葉の響きよりも英語のCautionやPre-Cautionの方がより正確な意味と自分は感じるのである。

1つの国の中、いかに法律を整備し国内の治安につとめたところで、人の思いである「怒り・恨み・悲しみ」はどう抑制も...controlもしようがない。国民は人間であるからだ。

権力者は歴史を恐れる。

いつの日か、歴史の巨大な抗しきれない力が爆発的に自分たちに及ぶことを知っているからだろう。あの古の永遠に続くかに見えたローマ帝国も滅んだのだから...

私は大学でまず歴史学専攻だった。(のちに英文学・英語学に転向)

そこで学んだ「歴史とは何か..」という翻訳で読んだtextは英国人のE.H.Carr(Cambridge大学教授)による1961 年の著作だったが、その言葉の一節「歴史とは過去と現在の対話である..」は今でも鮮やかによみがえる...一歴史学徒の自分には衝撃的な出会いであった。

その思いの延長で学んだ東洋史特講(...特攻にあらず)で指導を受けたは古代中国の...何故か「秦:しん」の時代に特化された講義だった。

中学校で昔私が学んだ...暗記した「秦」についての高校受験用の内容は2つあった。

1.秦の始皇帝は万里の長城を作った。
2.万里の長城は北方の異民族の侵入を防ぐ目的で作られた。

高校でも特にこれ以上の詳細説明はなかった。

大学の歴史学科・史学科ではさすがに違ったから私は夢中になった。

万里の長城の建設には信じがたいほどの膨大な「人力」が必要だった。そのためには皇帝の支配が及ぶ全中国国土から労働力を集めなければならず、そのためには「家族が生きるか死ぬかの農繁期」の最中にある農民をも徴集しなければならなかったのだった。

ここで歴史上名高い「陳勝・呉広の乱」が起きる。

理由?

It's too simple....

陳勝と呉広は皇帝からの命令で万里の長城建設の現場に向かう途上にあったが、折からの大雨で橋は流され道路は決壊して、どうあがいても絶対に命令の期日までに「現場」には到着できないことがわかった。

当時の秦の法では「皇帝の命じた期日に間に合わなければ、斬首」であった。
もし間に合ったところで10人中6、7人は過酷な労働で死すべき運命にあったのだ。

人間「どうせ死ぬんだ!」とやぶれかぶれになった時ほどコワいものはない。

陳勝と呉広はここに歴史に名高い初めての反乱を起こす。

秦は結局「北方異民族の侵入を防ぐための万里の長城を築いた」ことで国が滅びたのであった。

その後...詳細はnetでお調べいただければお分かりと考える。

中国の歴史にはその後「黄巾の乱」「黄巣の乱」「紅巾の乱」「白蓮教徒の乱」「太平天国の乱」と乱(らん)が続き歴代王朝は倒れてきた。

それらは究極的には「民衆の不満」に「何らかの宗教」が合体した時に大きな力となって、旧主を滅ぼし新たなる支配勢力(国王・皇帝)を作り出してきた。

これが「易姓革命」か....

現在中国領に戻った香港でもキリスト教会・キリスト教徒に対しては締め付けと弾圧が厳しい。宗教団体の法輪功にも同様に弾圧が加えられている。

ウイグル族へのイスラム教弾圧、チベットへの仏教弾圧などは信じがたいほどに人権を無視した北京政府の介入があるのに、日本の公共放送は自分のビル北京政府の国営放送局がある(無論東京の)ためにだろうか...絶対に報道せずニュースにもしない。

大陸の中華人民共和故国の北京政府が心から恐れるのは「民衆の不満+宗教勢力」が一つになることである。歴史上....歴代王朝の崩壊の原因はまさに「民衆の爆発寸前の思いに精神的な方向性を与える新興宗教勢力が結びついた結果」だったからだ。

ゆえに北京政府は....宗教を警戒し、弾圧さえ平気でするだろう。

かつての軍国主義体制の日本でもここまではしなかった。

「....信教の自由は帝国臣民たるの義務に背かざる範囲においてこれを許す」と旧憲法にもあるではないか....Left Wingsには是非ともご意見を賜りたいが...。

彼らの聖典...マルクス・レーニン主義の「資本論」には「宗教は麻薬である...」という有名な一節があるが、同書にはその解決策或いは「宗教」に代わる「麻薬」についての言及はない。

現在の中国北京政府は悩み+迷って....いる。

現在の大陸中国の現状はとても彼らが60年前にソ連から学び、目標にしたころとは似ても似つかない状況になってしまった。

日本やアメリカの民主主義・資本主義の「テキスト」を導入しようか...否、そうすればknow-howの技術だけでなく、彼らの思想も同時に取り込むことになる !

得るものは「欲しい」。
「でも、副作用が心配」

何か、江戸時代の昔、長崎出島で日本人医師たちが欲しかったのは「ヨーロッパ最新の医学知識」と各臨床例での有効な「治療薬」「治療法」だった。

当然だったろう....と思う。

ところが...である。その各種臨床治療の「有効範囲」についてはトンデモナイことが隠されていたのだった。

オランダ民法典により「身分にかかわりなく」すべての人に平等に....「医学+医療を施すベシ」という結論にいたるしかなかったのだ。

私は国外で同胞の日本人と出会うと....思うことがある。

「あなたは本当に自分を日本人と思っているのですか?」


いや、皮肉でも何でもない。

もう、放っておいてくれよ。

救難救助艇......


















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