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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

それはジャングリッシュ

2019.06.09

私の外国人の友人はいくつかのcategoryに分けられる。

高校に英語指導で来ているALT、日本の大学で教鞭をとる教員、在日米軍の軍人、キリスト教諸派の宣教師...

まったく立場も目的も違う彼らではあるけれど、一致して数学の最大公約数のように言うことがある。

それは恐るべき「ジャングリッシュ」or「ジングリッシュ」への警告と違和感だ。

この「ジャングリッシュ」と「ジングリッシュ」はJapanese Englishの短縮形だ。

これには3つの類型がある。

1. 使いかたそのものが違う場合。

2. 違う意味で使われる場合 

3. 日本で作られに日本でのみ通用することば(厳密には英語でも日本語でもない)

に分けられる。

私の友人には向学心を社会人になっても持ち続けている謙虚にして尊敬すべき人が多い。
自分の仕事の勉強は当然にして必要なことだから、それ以外の教養的な「学び」にこそ意味がある。

英語の教師がいつも英語関係の本を読み、自室・書斎が英語の書籍やら辞書であふれていたって誰からも尊敬されない。でも英語とは関係ない専門職の友人が「英語をもう一度学び直したいので良い辞書を教えてください..」という依頼があった時には彼を見直した。

そういう人にこそ本物の英語を身に着けてもらいたいと思う。

私自身がALTならぬJTEだから以下に書く「私が見た・耳にした」ジャングリッシュの実例を述べる時、日本人が日本人を批判しているもののように見えるらしい。しかしブログを読んで下さるかたがた...readersにより鮮明に理解して頂きたいので事実を述べる。

1.アイムソリー

これは使う時にはくれぐれも用心したい。日本人は相手への謝意を表すときにごく普通に「いやいや...すみませんね」という。私にはその気持ちも使われる場面もわかる。でも気をつけよう。英語の' I'm sorry.'は「自分の側に落ち度や罪があることを100%認めますよ」という場合にしか使わない。

実際にHawaiiのHonoluluで日本人観光客の品の良い中年男性が、hotelで荷物を持ってもらったbell-capに「オーアイムソリー」を連発していた。

おそらくは、この観光客男性は「自分が持つべき荷物を持ってくれたから..あッすみませんね」という日本国内での日本語のimageをそのまま英語にしたのだろう。

しかも、この男性は私と同じホテの隣の部屋だった....だったから見てしまった!

ボーイ(bell-cap)が彼の部屋の前まで重たそうなsuitcaseを運んだあと、帰らない。
....おわかりだろうか?

彼はbell-capへのchipを忘れている。

そして「アイムソリー」を繰り返していた....

chipは不当利得ではない。彼らは基本給を低く抑えられている。その反面'chip'は当然にして重要な収入源なのだ。

bell-capは驚いたような悲しいような...複雑な表情を浮かべて帰ってしまった。

この場合だったら迷わず' Oh,thank you...thank you very much.'と言おう。

チョット手助けしてもらったのなら1ドル、部屋まで重たい荷物を運んでくれたのなら3~5ドル。そしてchipは「さりげなく」サッとわたすのがコツにして礼儀だ。

英語圏の国と人には「何か少しでも感謝」の気持ちが瞬間あれば...すかさず' Thank you.'と言おう。

海外でrent-a-car運転時に交通事故になったとしよう....もしあなたが一言でも' I'm sorry.'と言ったらどうなるか。

日本語の意味なら情緒的に「このような事故になったことをすまなく思う」だろうが、直訳の英語' I'm sorry.'は「自己の過失は100%自分にあるので、法的責任をすべて負い、あなたの損害をすべて自分の責任において支払ます」ということをその場で認めたことになってしまう。

2.違う意味

日本語で当然のように使われるカタカナ英語(?)ほどコワいものはない。問題はわれわれ日本人がその意味の違いを認識せずに「正しい」と信じて使っていることだ。

「あのお店のシュークリームおいしいんだって!」とは先日もどこかで聞いた会話だ。

シュークリーム....この語を言う時に何のためらいもないのはおそらく日本人だけだろう。spellingを思い浮かべて頂きたい。

' shoe cream 'だ。

それは「靴の手入れに使うクリーム。古い日本語なら..靴墨」である。

この話は実際に沖縄に派兵されたMarine(海兵隊)の友人に聞いた。とにかく驚いたそうだ...かわいらしい日本人の若い女性がどうして「靴墨」を食べるのか...!?

もう一つは' moody '(ムーディ)だった。

歌手が歌ったあとに音楽評論家(日本人)が「なかなかムーディでいいですね」と言ったのを聞いて私はかなりの衝撃を受けた。

場面から考えて、その評論家は「あなたの歌にはムードがあっていいです」と言ったつもりだろう...と私は想像した。

しかし...である。English speaking peopleはそう考えない。

英語で言う' moody 'は確かにmoodの形容詞ではあるが意味は「憂鬱な」「移り気な」であるからトンデモナイ誤用である。

音楽評論家なら国内の音大を卒業した学士なのだろう...なんで英語がわからないのか?

もう....目まいがするなぁ。一般教養で英語の修業を積んだのだろうか?

英語もわからず学生の指導なんてするな! 学生は被害者だ。

3.英語モドキ

日本国内でしか通用しないmade in Japanのヘンな「カタカナ英語?」があふれているから困る....中学・高校・大学・大学院に学ぶ学生は被害者だ!

「プラスアルファ」って何?

因みにALTや職場にいる英語圏の外国人に言ってみよう...彼らに通じるか。どんな反応をするか....

結果は「まったく通じない!」いや「アルファ」がギリシア語だから...ではない。

いつの時代かわからないが、アメリカに行った日本人が「勘違い」で持ち帰ってから広まってしまった「誤り」による存在しない用法である。

かつてあった野球の「ナイター」は夜の試合という意味で作られた..night+erだった。
流石に国内の各球団に英語圏の選手が増えるにつれて「正しい英語表記」に変更された。

今は' night game'(ナイトゲーム)と英語でそのまま言うようになったからよかった。

4.Additional(あと)

これは発音の誤用法だからあまり問題にはならないが、中学・高校で指導にあたるALTの若いアメリカ人教員から聞いた実例が2つある。

「モチベーション」

これは絶対に通じない。同時にこれを私が言うと本当に反発・反論が凄いからこまる。
最早...黙っていた方がイイんだろうか?

彼らは声高に言う。

「もう社会的に使われていて通用するんだからイイじゃないか(ニシカワ...黙れ!)」「英語の発音にこだわるのはやめろ(ニシカワ...黙れ!)」

でもなぁ...英語のmotivationをなんでローマ字読みにするんだろう?

敢えてカタカナで書くなら「モゥティベィション」なのに....

同国人の日本人からは忌み嫌われ、西洋人’(古い表現だが..)からは「キミは本当に日本人なのか」と言われる...どうすりゃいいんだ!?

まあ、イイや。敢えて「捨て石」となろう....

次は「ランゲージ」...の話

これも英語教育の最前線で困っている言葉だ。

大体において誰が「ランゲージ」なんてメチャクチャな読み方を流行らせたのか...?
犯人がわかるなら会って一言を言いたい。

英語の' language'は語源をラテン語の' Lingua 'に持つ言葉である。

蛮勇を奮ってカタカナで書けば「ラングウィッジ」である。日本式の「ランゲージ」はまず通じない...' Pardon..what did you say? 'になる。

英語圏の友人たちに「ニシカワ...どうして日本人はランゲージと言うの?」と何度訊かれたかわからない。

もういい加減にしてくれ!

オレも日本人なんだけど....。








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