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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

Driving...

2019.05.05

driveという英語(動詞)の原義は「追い立てる」という意味である。ここから「....の状態にする」という用法が良く使われる。

Sudden anger drove me to call up the police about the event.
(わたしは急に頭にきてしまい、そのイベントを警察に通報しようと思った)というようなusageをみることが多い。

英語のdrivingは日本語では「ドライブ」と表記されることが多い。この場合はこれで定着しているし、英語とも意味においてさほどの乖離はない。

父はこの「ドライブ」が大好きだった....

それだけなら良いが、まだ日本の男が威張っていた昭和30~40年代だったから始末が悪い。自分が行きたいときに家族が全員行かないと大変だ。

「オレが仕事の合間に休みの日を作って連れて行ってやってるんだゾ!」というありがた迷惑で一方的な愛情を堅持していたことを思い出す。

でも、そんな親父の強権発動で本州のあちこちに行った「ドライブ」はつらかったが楽しかった。

そのお陰(?)でいまでもnaviやGPSなしでも自分が行きたいところまでの「方位」と「距離」は大体わかる。

父が本州を走りまくっていた昔には「地図」と「コンパス(方位磁石)」+「経験」だけが頼りだった。親父が「海」(太平洋は南)と「山」(関東・東海なら北)を大まかな方位を決める基準にしていたことを思い出す。

大戦中に旧海軍の教育を受けたからであろう...父がよくわからない土地へ行った時の目的地までの「方位」を決めるのはクルマというより「フネ」だった。

この影響を受けたからだろうか...息子の私も本能的に似たようなことをやっている。

naviもない40年近く前の長野からの帰り道....まったくわからない道に迷い込んだ。しかも深夜だった。自分がどこにいるかわからないんだからRoad Mapを見たところでまったく意味がない。

結局「おおまかな方位」として一番頼りになったのは星座だった。この時は秋の終わり・冬の始まりの頃だったから「オリオン座」が一番わかりやすかった。オリオンを見ながら走って行けば方位はほぼ南だから太平洋に出る。

こうして明け方までには伊豆へ帰り、夕方には塾の授業を始めていた。

今はどうか...navi が進化してもはや道路地図はいらない。

それは良かった。technologyだね...と言いたい。

でも、もしクルマと道路地図しかなかったらどうするのか?

あのころに偶然に見た「千葉県富浦の夜明け」は綺麗だったなぁ....

東京の自宅を深夜に出て京葉道路が終わると一般道で房総半島沿いに南下。木更津を過ぎたあたりから小4の私は記憶がない...助手席で寝込んだ。

「こんな夜明けはないゾ...」という父の声で目が覚めた。

それが冨浦の大房岬....大きな海蝕洞の前だった。

人にとって大事なのは、事実ではなくオブラートに包んだ「思い出」のほうらしい。

Let's go a Long Driving....it could be a gate to you.


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