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タイワンリス

2019.02.28

リスは漢字で「栗鼠」とか「木鼠」と書く。

もともと本州以南には二ホンリス・シマリス、北海道にはエゾリスがいる。その構成のまま数千年もいや1万年も棲み分けて来た。まあ津軽海峡を渡れる動物は「鳥」以外にはないだろうという自然界の断絶と同時に安心感もあったのだろう。

ところがここに新たな闖入者・侵入者が登場して来た。

それが「タイワンリス」だ。

画像
これがタイワンリス。「デカい!」なあ。    可愛い「シマリス」

画像こちらはノーマルの「二ホンリス」

日本でタイワンリスが飼育されていた歴史は「伊豆大島の大島公園」らしい。そして何故か脱出劇が記録されていて1936年(昭和11年)に逃げ出した。

ではどうやって20㎞も沖の大島から本土へ脱出できるのか....?

それはなんと「フネに乗る」のである。

伊豆七島と伊豆半島の間には東海汽船が毎日往復している。「貨物船」「旅客船」の両方だ。チャッカリのタイワンリスたちはこれを利用しては大島と伊東・稲取・下田を往復しているから驚く。

もう20年くらい前だったが家族で伊東~大島の東海汽船に乗って元町でレンタカー。一日を大島で有意義に過ごして帰ろうとしたときにこの「無賃乗船のリス」を目撃した。

誰もいない元町の桟橋を見ていた時だ....ネコのような焦げ茶色の動物が複数で停泊中の東海汽船の貨物船めがけて走って行く!

そして貨物の上げ下ろしのために桟橋とフネに渡してあるラッタルを駆け上がって船内に飛びこんだ....

あの時は本当に驚いたなぁ。リスにあんなことを考える知能があるんだろうか?

上陸のsceneは伊東の港で見た。その数年後だったかな...

この時は大島から着いた旅客船だったが...お客が全員おりて乗組員だけになった防波堤にラッタルを駆け下りてくるリスがいた。乗組員も笑って見ている。

ああ...こうやって大島のタイワンリスは伊豆にくるのか、と納得した。

このタイワンリスはもちろん外来種だが、サカナの例と同様に日本の固有種より遥かに体格がよく繁殖力が強い。

もう伊東には固有種の二ホンリスやシマリスはいないのではないか...シマリスは30年前に大室山の麓で見たきりだ。

可愛いだけならいいんだが、被害もまた大きいからこまる。

個人的には「庭のキンカンを毎朝毎夕食べては隣の家の玄関に食べかすを投げ込む」ので1日に2回はホウキを持って掃除に行く。

あと何故か電話線を齧るからNTTは困っている。大島など送電線までタイワンリスに齧られるので「リスの歯より強度がある」特殊被膜のコーティングを施した送電線で工事している。

島の特産であるツバキの実も食べてしまうので、遂に大島役場ではリスの捕獲に懸賞金を付けた。記憶に定かでないが1頭につき1000~3000円くらいではなかったか。

捕獲の証明のために、本来ならタイワンリスの個体(死体)を役場に持参..なのだが諸般の事情を考慮して捕獲の証明「しっぽ」でよい、ということになった。

捕獲者も人間だ...いくら害獣とは言えできれば殺したくはない。シッポだけ「断尾」しては放す....「生類憐みの令」はいまも機能しているのか。

という人間側の事情と都合で大島には「シッポ」のない妙なリスが増加中である。

リスは木の上や電線をツタって歩くときにシッポを左右に振ってそのバランスを取っているから「尾なしリス」はさぞ大変な後半生を生きることになるだろう。



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