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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

長野への道...

2018.10.17

ここで言う「長野」とは誰もが思う「善光寺参り」ではない。伯父の「墓参り」だ。

西川の家の長兄は終戦とともに大陸でソ連軍の捕虜となりラーゲリ生活の故か引き上げ後に若くして亡くなったので、長野の伯父は実質的に最も上の伯父だった。

伯父は自家用セスナを操縦していたくらいだったから、エンジン・電気・クルマ・税務...とまるでスーパーマンのようになんでもできた。ひたすら本から得た知識しかわからずすべてに自信がなかった私は20代のころから何かを教えてもらいに「長野の伯父」のところへ通ったものだ。伯父が亡くなってからは墓参に通っている。

今回は伊豆の伊東から長野県学者村までをクルマで行く場合のroute(道程)によって書いてみたい。

こういう場合の私のstance(立ち位置)は時間を作り+時間をかけて行くことにしている。それは、折角の長距離をドライブするのだからゆっくり景色を見ながらの良き1日にしたいから。それこそ伯父流の時間の過ごし方だ。

伊東の自宅は早朝の日の出前に出て、朝の渋滞にかからないようにする。

1.伊東~亀石峠

亀石峠の位置(100x100内)

伊東からクルマで西の方向に向かうとまず亀石峠越えになる。急坂でカーブ多い峠道。かつては幽霊がでていたが、最近は下火になった。年間だいたい通れる。ただ一か所がピンポイントで2~3月の明け方に凍結するカーブがあるから要注意。

2.大仁~沼津(伊豆中央道via伊豆縦貫道で)


写真

ロコ(地元の人間)は大仁警察前から伊豆中央道に乗って疾駆。江間のイチゴ畑信号を右折すると無料区間のみ。急ぐので直進。通行料200円を払うと長い長いトンネルを抜けたら「伊豆縦貫道」にそのまま流れで乗れる。ちなみに伊豆縦貫道は通行料なし。そのまま直行直結で東名沼津インターへ。ただし時間帯によっては、或いは曜日によっては渋滞するから気をつけよう。朝夕の通勤時間+土日・祭日の夕方か...その場合は下道で。

3.東名沼津~富士宮

東名富士インター料金所
東名沼津インターでひたすら西をめざす。富士インターで下りるとそのまま「西富士有料道路」へ入る。現在は無料開放されている。うまく7時から9時の渋滞にかからなければ...富士宮を通過して、気が付けば白糸の滝の前。まだ休憩しないなら...もう富士山の西側で朝霧高原にいる。

白糸の滝

数十年経っても美しい....ただ駐車場が有料になった。谷底にかなり降りるので足腰が丈夫な若者向き。



少し画像が小さくて失礼。朝霧高原の多くは牧草地やゴルフ場だ。天気がよければ牛舎から出てきた牛が牧草をゆったりと食べているsceneを見ることができるだろう。

4.精進湖~甲府



かつての富士宮有料道路は30年くらい前に無料化された。ひたすら右手に富士山を見ながら北上する。思い出の「田貫湖→本栖湖」を経由して進むと「精進湖」である。とにかく言いようがない...そのくらい綺麗である。父に幼稚園のころ連れて行ってもらい初めて銀色に輝く大きなフナを見た記憶が鮮明だ。それはヘラブナだった。明治時代にここまで登ったイギリス人が' Japan Shoji'としてその美しさや魅力を英語圏に紹介。結果いまでは「精進湖ホテル」が湖の西岸にたっている。

精進湖を過ぎ左折。針路は西へ...(♪轟沈のよう..♪)進むと長さ「1㎞もの長いトンネルが」ある。その後にも長短いくつものトンネルをくぐり急斜面で急カーブ連続の恐ろしいまでの道を下る....やがて忽然と甲府の南のはずれの人家が見えてくる。この道も
はクリスマスを過ぎたらスタッドレスタイヤでも危ない。

5. 中央高速:甲府南IC~須玉ICへ

甲府へ下りるとすぐに中央高速にのる。インターは甲府南だ。途中の「双葉SA.」はトイレが清潔で土産物もそこそこ多いから休憩しよう。特に奥にあるレストランは何故か美味しく空いているのに利用者は少ない。定食も廉価で美味。こういうお店が穴場と呼ばれるのだろう...なんでみんな手前の Fast food & Take outで買っては混みあう席で食べるのが好きなんだろう?あまり安いとは言えないのに....

6. 清里~野辺山高原

高速を須玉(みな..スダマと呼ぶが正しくはスタマらしい)IC.で下りる。急坂を上って行く...飛行機ではないがクルマの外気温は下がって行き高度は上がって行く。途中に大門ダムを経由してなおガンガン上ると清里に至る。清里は何もかもが綺麗だ。西には八ケ岳がそびえている。朝日に輝き夕日に美しく映える。清里は自分の魂のふるさとのような気持ちがするsanctuaryでもある。清泉寮は日本の景気にも季節にも関係なく必ず誰もが訪れるから常時にぎわっている。清泉寮に向かう途中の左手にある日本聖公会のアンデレ教会は身の引き締まる何かを感じさせる...spiritual place。

清里聖アンデレ教会 聖堂外観

聖餐式・礼拝が教会暦にしたがっておこなわれている。

清里聖アンデレ教会聖堂内部

聖堂は珍しい畳。昭和23年にアメリカ人宣教師ポールラッシュ博士によって建てられた。かつては「落針の音を聞きなさい..」とnoticeが書かれていた。意味がわかるひとだけが静かなひと時を過ごす。

小海線・野辺山駅付近の車窓

気持ちよくどこまでも広がる野辺山高原。ここには道路標識に温度計がデジタル表示されていて冬期のクルマに注意を促している。「マイナス10℃」なんていう表示を見るとヒヤリとする。キャベツ・レタスの大規模栽培にはひたすら驚く...

野辺山高原でのレタス収穫風景(2010年8月)

7. ストロー・ハット

野辺山高原の西のはずれからまたまた急カーブの連続で高原を下る。下った先でまず目に入るのが「千曲川」だ。川の流れる方向に注意....北だ!私はこんなところにばかり感激するのだが、太平洋側に住んでいる人間はもう本能的に「川は南の方へ流れる」と思い込んでいるフシがある。さらに伊豆半島の東の人間なら「朝日の方向(東)」に...西伊豆なら「太陽の沈むほうへ(西)」流れるものと生まれながら思い込んでいるから不思議である。

ここまで運転するといい加減につかれるのでシッカリ休憩したい。おすすめは小海町にあるストロー・ハット(麦わら帽子)というrestaurantだ。JR.小海線の線路沿いにあり、食事しながら単線で1両のみで走っている小海線の電車を見られる。ここも長野の伯父の紹介で私はもう40年近く通っている。美味しいメニューには調理する人の温か心がこもっている。
レストラン・ストローハット外観写真

8.浅間山



国道沿いに北上すると伯父の家も近くなる。北の方にはずっと「浅間山」が見えている。
自分は東京都の小学4年生だったときに「夏休み林間合宿」でまる1週間も浅間山麓にある施設ですごした楽しい思い出がある。



これが「鬼押し出し」と呼ばれる浅間山の西側の麓に広がる溶岩台地である。ここには悲しい歴史がある。江戸時代の大噴火では流れ出した溶岩に麓にあった村全体が飲み込まれ村民はほぼ全滅した。今は慰霊のために鬼押し出しの中に「浅間神社」が建立されている。そんなこともあり、ここから記念にと思っても決して溶岩を持ちかえってはならない。

9.美ヶ原

美ヶ原の画像

伯父の家...お墓も、この美ヶ原のほぼ麓にある。
厳しい自然だからこそ美しいのであろう。

亡くなった人を決して忘れないことが死者への礼儀だろうと思う。


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