2024/03/16
それでも生きる


世の中は幸福感であふれている。

でもそれは「幸福感」と言うimageであって本当の幸福ではない。最大多数が「幸福」と感じるような雰囲気を幸福と言っているに過ぎないことを....何かヘンだなと感じる人は鋭い。

人生の何が幸福か....それは10人いれば10通りの幸福があり、誰もそれを批判できない。
大体「何が幸せか？」なんて自分が判断すること。第三者がどうこう言えるものではないだろう。これは個人の価値観を大事に考えるという近代啓蒙思想の最も「根っこ」の部分と思う。

ところが今の日本の世はそうではない。

いろいろあるが....「成功例」ばかり。「私はこうして合格した！」とか「....で簡単に~円も手に入った」なんて言う事例がSNSで飛び交う。

何かに頼りたい。失敗の連続で限界まで落ち込んでいる。

そんな人ほどネットの世界に救いを求めるのではないか？

私はそれを間違いとかダメとは思わない。誰でもそうするだろうから。
目の前に信頼できる誰か....本当に損得抜きで自分を思ってくれる誰かを求めてもかなわない。その状況下ではだれでもPCネットの中に解決策を探すだろう。

私の若い頃は、恩師を訪ねたものだ。或いは青春の書...たとえば「竜馬が行く」とかをむさぼるように読んだ。

そこで得たもの。

人間は失敗して....それも取り返しのつかない大失敗をして　初めて考える..と言うこと。

人間は弱く...やがて自分はいなくなるという悲しい運命を等しく背負わされた旅人だ。

大きな失敗により深い反省をする...それが新しい人生を歩く確かな力ともなる。

この世にはやる真逆のことを言おう。

大失敗しなければ大成功はない。

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