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「笑い」の攻撃..?

2018.12.10

英語は笑いを2つにわけている。smileとlaughだ。

これは一般論であるがsmile上品な響きと意味があり、laughはその反対と言われる。
すなわちsmileは「にっこりとほほ笑む」という意味になる肯定的で信頼と愛情を感じさせる。一方でlaughは「歯を出して大声で笑う」...どちらかと言えば教養のない下品な笑いでしばしば侮蔑や嘲笑とも訳せることばだ。

遥か昔に私が東京の中学2年の時の英語の授業での一コマを思い出す。

「キミたちは英語は通じればイイ...とか話せない英語なんて習ってどうするの?とすぐに言うが一つ一つの言葉を大事にしなければダメだ。例えばsmileとlaughなんて同じ笑いでも異次元の笑いだよ...」と英語の先生が言った。

最近の若者はいつも笑っている。私の生徒もしかり。

仲間で笑い、友人と笑う...まあ暗いよりはいいし仲が良くていいんだろう。

ただ、心から嬉しくて笑っているんだろうか?仲間と一緒にいるために追従的にそうしていないだろうか?

またニシカワは何を言っているんだヨセ...と言う友の声が聞こえる気がする。

でも実際に...周囲にあわせて笑っている自分が「ウソの自分」に思えて仕方がないという悩みを持つ塾生がかなりいたことが記憶に新しい。マジメな生徒だった。だからこそ自分の偽善性に気が付いたのだろう。

集団・或いは友人との関係を維持するためのパスワード的な意味を持つこの種の笑いは「自己防御の笑い」と言えるだろう。

一方で「笑い」は他者を攻撃する有効な方法という側面もあることにお気づきだろうか。

英語のlaugh(嘲笑する・あざ笑う)はその典型であろう。

しかし、今の日本には英語圏の人間(English speaking people)には到底理解できない
新種の「笑い」が存在するようだ。

それは学校の先生とか自分の親....社会人なら会社の上司に叱られている...厳重注意されている時の本人の表情にあらわれる....なんとも言えないイヤらしい下劣な笑いだ。

声は出ないが「目と口元」に現れる不遜な表情を見逃してはならない。

これは本当に微妙な一瞬が数秒間継続する表情だから、まず日本人にしか読み取れないであろう。

親が教師が...或いは職場の上司が、我慢の果てに言うのだ。年長者にはこの場でご理解いただけると思う。

その場で、止むに止まれず...でも我が子・生徒・社員の問題ある「いま」を何とかして将来に育って行ってもらいたいと願いを込めた...そういう注意・忠告を聴く彼ら・彼女らの
表情が大事なのだ。

「この瞬間さえ早く過ぎればイイ」「何を言ってるんだ!」「お説教など聞きたくない、早く黙れ!」「こっちにだって言い分はあるのに黙ってやっているんだ!」.....

なんて思いがあるなら、怒り以上の表情になる。

それが「攻撃の笑い」である。

親や教師・上司の話を聞いているときに、人をあざ笑うような不敵にして驕慢な「うす笑い」が彼らの顔に浮かぶ.....

13や14歳で学校・勉強・親...社会をナメるんじゃないよ!

自分は心理学系の本が好きでよく読むのだが、このあたりのup to dateな著作はいまだにない。だから、かつての戦争と同じで最前線(教育の..)からのフィードバックで考えるしかないのか.....?

「好きなこと」しか頑張れない彼らは将来にどんな人間になるんだろう.....?

何を隠そう.....自分も「(先輩・上司)のお説教」の時にニヤニヤと薄笑いを浮かべていたら「ピンタ」を食らった。

食らって....目が覚めた。





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