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社会が壊れて行く...

2018.06.22

日本はどんどん変わって行く。もちろん人間の成長と似て国家も社会も変化して行くものだから変わらなければ困る。

Transformerではないが問題なのはその「変わり方」であろう。

私が小学生のころの半世紀も前の日本と比べたら今の日本はまるで「外国」である。

クルマ・電車・航空機は格段の進歩を遂げて、もはや自動車エンジンに至っては改良の余地がないくらいだ。通信の分野にしても個人が携帯やcarriable pcの機能をもつスマホを普通に持っているなど、各家に黒電話があるのがやっとだった50年前にくらべたら隔世の感がある。

言うなれば改良・改善・進歩したのはむしろ社会の「ハード面」だったのである。

「容易・役立つ・速い」というpracticalな実用面だけが最優先に考えられてきたのではなかったか?

面倒くさい、時間がかかる、即日に利益を産むようには思えない「文学・語学・歴史・哲学・宗教学...」などの文系は日の目を見ない時代だったように思う。

今から80年前にも理由が異なるが同じ社会現象があった。

戦争に勝つためには「飛行機・機械・電気・通信」といった理系の力が相手国に勝(まさっ)ていなければならかったから、理系の学生を残し文系の学生は「学徒出陣」となった。兵器の優秀性を保つには理系の研究が必要だったのだ。

今の世はこの「戦争に勝つ」と言う部分が「楽して儲かる」にすり替わっただけのように思えて怖い。

思うに具体的に分析すれば次の3つが「社会が崩壊する」原因だろう。

1.成果主義.....

 先日の日大アメフト事件にわかるように「unfair」でもかまわない。「勝つ」ことが最優先だ。そのためには何でもやれ。問題になったらそれはそのときだ...

節操のない「成果を出したか?」だけで人間を、或いは会社を評価する悪しき価値観が今の日本を席巻している。それだけ「成果・結果・利益」がものを言う...勝者が幅をきかせる低俗な国に没落する過程にあることを心しよう。

「結果を出しているか!」...この言葉を最大限に警戒しよう。人間は努力する限り迷うし失敗もするのだ。

むしろ「失敗から学ぶ」人間あるいは会社....演繹すれば「過去の失敗を生かす」国こそが本物の国なのではあるまいか...

私は以前から成功を鼻にかけ、失敗を語らない人間は信用も信頼もしない。大キライだ。
会社では後輩を育てられず、個人のレベルでは真の信頼を得ることは難しいだろう。

2.過剰な自己愛....

 これは最近の精神科医が言うのだが、昔から言う「自尊心とか自意識過剰」とはまったく異なる症例のグループである。

特徴的なのは「他人の失敗」はトコトン可哀そうなほどに追求するが、自分のしくじりは隠蔽(いんぺい)する。自分の失敗は何と言われようと絶対に認めないし謝罪もしない。

何にもまして自分が絶対。自分以外のすべては「批判の対象」でしかない。
口から出る言葉は「他の否定と批判」に終始する。

逆らう人間、自説に異を唱える人間...要するに物の見方...価値観の異なる人間の存在は気になって仕方ない。できれば「なきもの」にしたい。目の前から消えて欲しい。つぶしたいから全力であらゆる手を使う。

一方で「自分に従う」ならムリしてでもその人間に味方し保護する...という信じがたい特性を持つから驚く。何か中国の「冊封」そのもののように思う。

あてはまる人間が近くにいないだろうか...日本を崩壊させるのはそういう人間だ。

3.第1次産業をバカにする....

山の林業は別として....農業と水産業を軽く見る人間が今の日本には多くないだろうか。

どんなに会社で業績を伸ばそうと「ごはん・野菜・サカナ」が食べられなかったらどうするのだろう?この世にはお金で買えないものがある。

職業に「貴賤」はない...戦後の新憲法は高らかにうたうが、国民たる日本人の心の中に第一次産業の農業・水産業をホワイトカラーの自分達より下に見る潜在的な心がなかったか?

それが今の若者の極端な農林水産業離れを産んでいるように思えてならない。

海に出ればわかるが、いつもサカナが獲れるとは限らないし、海が急に荒れてくれば死にそうになる。漁師は偉いと思う。

毎日「ごはん・野菜とサカナ」が食べられることに感謝できない人間は、自分のデスクワークが最高の人間の仕事だと思ったまま一生を終えるんだろうか....

稲の生育・野菜の育ち具合・海のサカナが大漁か不漁か...そこに見る大自然はウソをつかない。

農林水産業に従事する人たちは「ウソ」のない大自然と日々向かいあうから虚心坦懐の人が多い。

この純真なお百姓さんと漁師を下に見る人には未来はない。








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