進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | メガソーラー...許可?!

わかるまで教える。生徒の能力を引き出す...この2つを可能にするのが塾です。

Top >  日記 > メガソーラー...許可?!

進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

メガソーラー...許可?!

2018.02.17

今朝の伊豆新聞によれば伊東の南部「八幡野」に計画され申請されていたメガソーラーが許可...とあった。地元は大騒ぎだ。許可権者は伊東の小野市長。「断腸の思いを持ってやむを得ず許可」とある。

私も宅地建物取引主任者と行政書士なので、小野市長のおっしゃることもわからないではない。市長は「現行法である宅造法の許可要件を満たしている以上、許可を与えるしかない。行政としては条件をつけたり指導するところまでが限界」という解釈で法理論上は間違っていないのだ。

mega solar..と英語表記すれば意味は通じる。大規模な太陽光発電システムのことだ。
小規模にしたものはご近所の屋根の上に見たことがあるのではあるまいか...

一言で言えば「自然に優しい発電」

言葉とはコワい。私も「言葉を教える」ことが仕事だから、その恐ろしさがよくわかる。
その最大なものは「優しい」というなら、その言葉がつくる敢えて言えばそれを聞いた瞬間に人が心に想起する「感覚・記憶」であろう。

この瞬間の抽象概念で実は...の真実というか根底にあるかもしれない危険性をオブラートにくるんでしまう。

いやあ...じつに罪深いなぁ。

かつて自宅を新築したころに連日電話がかかって来た。

「ご自宅に太陽光パネルの設置をされてはいかがでしょう!」
「伊豆はお天気がいいですし、発電された電気は東電に売電できるんです!」
「その分がお宅の毎月の電気代から差し引かれます。タダになるかも何です!」

いいことづくめの甘いphraseを一方的にまくしたてる...マニュアル通りにか?

私も思うところ+疑問点をぶつけてみた。

「凄いですね!!」

「でも伊豆も梅雨どきもあるし台風も来ます。年間の晴天日のデータ調べましたか?」
「太陽光パネルの発電効率が毎年パネルの劣化で落ちてくることの説明をしてください」
「発電効率を維持するためにパネルのクリーニングにかかる人件費を説明希望です」
「売電してその分ウチの電気代が安くなるなら、東電はその損金を一般の利用者から電気
 代の値上げで回収しているシステムですよね..その過去5年間くらいの推移がわかる資
 料を郵送してください....」

担当者

「ニシカワさんお勉強なさってますね...」(ゴマするな!)
「でもですよ。お宅がこの先何十年もお得になるんです。見逃していいんですか!!!」
「いまが最後のチャンスです」

まるで売れ残った宅地を絶対に売り切るときの不動産業者そのものではないか。



「ウチが得した電気代を太陽光パネルのない人たちから...浅く広く消費税みたいに回収す
 るんだろう..!?」

「懐かしいなぁ...江戸時代のネズミ講と同じ発想だねェ........」
「他人を犠牲にして、自分が得するだって...? 私はご免だなぁ」

担当者

「......さようですか。とてもよい勉強になりました」(ガチャン..)マニュアル通りに。

次の瞬間には新たなターゲットに電話しているのだろう。

これが個人宅の小規模太陽光発電なのだが、今回の大規模太陽光発電のメガソーラーになるとたんなる損得の問題だけではなくなる。

1.遊休地

この言葉には「いま利益を産まないが..」という含みがすでにある。メガソーラーをここに導入建設すれば太陽光のもたらす発電によって土地所有者は遊んでいてもお金が入る。
これは明治時代の「不労地主」と同じ発想だ。

メガソーラーの工事のために多くは広葉樹林・針葉樹林が伐採される。この大面積の山の木がなくなることはその土地の持つ「治水力」を弱めるだけでなく、土砂崩れ・土石流・洪水の危険性をグンと高めることになる。

2.地域のスポット的気温の急上昇

誰も指摘しないが、私がよく行く山梨県の清里では遊休地に次々とメガソーラーがつくられて行った。現在では美しい原生林を探すのが難しいくらいだ。ここに別荘を建てた人たちは悲惨な現状にジッと耐えていることをご存じだろうか?

跡継ぎのいない地主と交渉して清里中につくられたメガソーラー。その反射光によって周辺にある別荘や住宅はもろに室温が上がってしまうのだ。

特に夏場など明け方からエアコンをフル回転しないと日中の室温は50℃を超える。
メガソーラー設置の会社は訴訟にならないように腐心して「個別に和解金」で解決しようとしているのが現状だ。

3.パネルに使うレアメタル...

太陽光パネルを製造するには希少金属(rare metal)が必要だ。その原料を採掘・採取するには甚大な環境破壊をともなう開発が絶対に必要になる。

だいたい希少金属(rare metal)を産出する国は経済的に貧しい国が多い。そこに日本がお金の力で他国を排除して合法的にrare metalを簒奪するという現状がある。

資本主義のなせるワザとは言え...自国のみ自分だけ良ければいいのか?という新たな国際問題まで生じている。

4.寿命があるのに....

風力発電の巨大なペラも同じなのだが「太陽光発電」は小規模の個人宅だろうが、大規模の伊東八幡野の場合だろうと「パネルの寿命」が存在する。

その際には....お調べいただきたいが、多大な処理費用がかかる。さらには処理するために多量のCO²を発生しなければならないことはご存じだったろうか。


結局...突き詰めていくと「いまが良ければイイのか?」「自分の・一企業の利益につながればイイのか?」ということになる。

これは今を生きるすべての人間に大きな選択を迫る問題だと自分は考える。

誤解を恐れずに言うなら....結果が出ればいいのか?

会社・企業・個人までを含んで....利益になればいいのか?

すべてはそこからだ。

それでイイと言うひとはそれなりの結果を。ダメだというならまた別の結果において自己責任を負いなさい...

選択するのは究極には「自分」になる。

エデンの園で「知恵の木の実」を食べるか...と誘ったのは堕天使のサタンだった。でも選択して食べたのはイヴだった。何か究極の真理はここにあるようにも思う。旧約聖書の創世...Genesisを読んでいただきたい。

心から友情を確信せる「友人」からの助言で「blogの最後にカッコイイことは言わない方がいいョ!」とありがたい言葉があった。

そうでしょう...そうだろうと思う。

でもやはり私は心が命じるままに言ってしまう。

「かくすれば....かくなるものと知りながら 止むに止まれぬ大和心」だ。

得をする話なんてロクなものはない。すべて裏があるウソと思って間違いない。

公共放送さえ国営放送ではない。

PS: The photo is ' the way to Fuji '

 ...which means the way to ' the true spirit of Japan'......




メガソーラー...許可?!

日記一覧へ戻る

【PR】  うなぎ吉兆  ハローストレージ梅ヶ丘  伊藤はり・きゅう院  四季彩割烹わびさびの心 ~静岡燻製工房~  Bar Eden hall