進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
-
Every little thing...(どんなささいなことでも)
2017.12.14
-
Every little thing...と聞いてmelodyが浮かんでくる人は私と同じ世代だろう.....
懐かしいね...戦友よ。Beatles' Every little thing 'は名曲だ。
私くらいの歳になると祖父母や良心、さらには多くの友を見送っている。喪服に着替えて思い出すのはただただ故人と交わしたついこの間の会話だ。
「おばあちゃんよりすぐに背が高くなって、一喜も大人になるんだろうね...」
「こんなに脚が細くなったよ。もうオジイチャンもいなくなるからね....]
これは祖父母の言葉だ。
祖母の一言は私が小6のころ。祖父の言葉は私が中2の時で祖父は病床にあった。
両親についてはあまりにrealで際限もなく多いのでとても書けない。
友人ではA君の思い出が尽きない...
最後に会った時に嫌な予感(まず当たる)がした。
たから、伊東で一番ウマいカツ丼をおごった。
A君は学部は違ったが同じ大学の後輩にあたり、10年近く県立高校の教員として真面目一筋に勤めていた。生徒にとってはA先生だろう。私にとっては弟のような存在のA君だった。
A君は実家に里帰り中に倒れた...人の運命くらいわからないものはない。
急性の脳腫瘍だった。前触れになるような症状は一切なかったという。
症状が一段落した「小康」の間にA君は伊東に来た。事前連絡もあり「伊東で一杯やろう」!と言う矢先だった。
駅前の駐車場にとめたクルマに乗ろうとした瞬間....「ニシカワさーん!」という大きな声が聞こえた。
A君は無口だ。でもその時にどう思ったんだろうか.....伊東駅のホームから私を見つけて声を限りに叫んでいるではないか。
驚いた...どうしたんだ?事件でもあったのか?
A君(A先生)は再び「ニシカワさーん!」と声を限りに叫んではちぎれるほどに手を振っている。
今でも訊きたい。
A君どうして、あの時にあんなに大声を出したの?痛くなるほどどうしてあんなに手を振ってたの?
すべては時の流れに飲み込まれてしまった。
A君は実家に帰って静養中に急変して病重くなり亡くなった....
人は永遠に生きられはしない。
だからこそ、日々の一言一言が悲しく耳に残るのである....
Every little thing...どんなにささいな一言でも。