進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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英語の特訓
2017.12.06
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特訓というと何かツラいようなhardなことを連想するだろうか.....
そうしたら私の塾の授業は毎回が「特訓」になってしまう。
小中学校は好むと好まざるにかかわらず入学し行くが、塾は違う。
本人の行きたい・親は行かせたい・塾で教えたい...この3つがあって初めて成り立つ。
その三者の信頼関係の上に初めて成り立つのが塾の授業と考える。
例えば昨晩のK中学2年の授業では「形容詞の比較級・最上級」を教えた。
しかしその前に「形容詞」ってなに?の話になる。若いころの私なら「日本語で形容詞が何なのか説明できないような奴は英語をやったってムダだ!とっととやめてしまえ!」なんて平気でいっていたことを思い出す。
「そうか....それなら国語でやった日本語の形容詞について考えて見よう」なんてやさしく教えている。英語の形容詞の原級・比較級・最上級を教えるのはこのあとだ。
もう国語の授業をやっているのかと思ってしまうが仕方ない。そこまで中学生・高校生の国語力は低下しているのだ。母国語がダメな人間はどんな外国語を勉強したところでムダである。OSがダメなパソコンで容量の大きいソフトが軽く早く使えるか...と同じことだ。
日本語の文法・漢字を教えながら....(ある意味、怒りをこらえながら)英語を教えることがガマンできないなら英語の教員にはならない方がいいだろう。
そして漸く「形容詞...adjective」の何たるかをクラス全員がわかったな...と手ごたえがあったあたりが大事だ。
その生徒の理解が消えないうちに、該当する箇所を定着させるために「比較級」「最上級」に集中したワークや塾用に編集された各種教材を選んでコピー。生徒に問題を解かせることで英語力をつけて行く。
本来ならこれは生徒・塾生が自宅の学習内でやることだ。
しかし、生徒にはそれを自分で見つけて実行するだけの気力と学力がなく、ご父兄には時間がない...これが隠しようもない実情である。
話をもとに戻そう。閉話休題....
生徒に何かを「教える→教えた内容を定着させる」そのための教育法がギリシア時代から研究されてきた。
英語の場合、一つの文法事項を教えたら関係する問題・課題を与える中で生徒の理解と学力をつけて行く...という教科教育法があり、これを「パターンプラクティス」と言う。
Practice makes perfect.