進学セミナー西川塾　城星教室 / 十足教室　　　　 | 日記 | 不安な兆し...

Omen（前兆・きざし）であろう.....

遂に国連の事務次官が今週にも北朝鮮に行く。あまりメディアはこの部分を大きく報道を避けているがこれはかなり逼迫した情勢であることの証左である。

日本は日米安保による米軍の国内駐留による...或いは日本国憲法9条によってか、先の大戦以来72年間平和が保たれてきた。でもその平和とは国際情勢のバランスの上に立つ薄氷の上を歩むような平和だったのではあるまいか...

高度成長では本当に頑張って今の日本をつくってきたが、その裏に朝鮮戦争とヴェトナム戦争の特需景気があったことを口をつぐんで誰も言わない...圧倒的な米軍の軍事力に守られて日本近海から中東までの海の貿易路（sea lane）の安全が保障されてきたからこそ、莫大な工業製品の輸出と日々の食料や燃料が輸入され国民を養って来たのだ。

都合のわるい「事実」は絶対に報道しない。
これがメディアと思った方が賢明だろう。

韓国は軍事国家だ。いたるところに防弾ベストを着て米軍装備の韓国の兵隊さんが警備にあたっている。軍事施設や青瓦台の大統領府の写真を何の気なしに撮ろうものなら警察官か警備兵がすっ飛んでくる。

これも日本ではあまり知る人もないが、かつて韓国の日本海側の東岸に北朝鮮の部隊が潜水艦に乗って接近。夜陰に乗じて上陸した事件があった。これは日本社会に紛れ込んでいる工作員ではない。初めから大統領の暗殺を目的として訓練された特殊部隊で、なんと全員が韓国陸軍の軍装を身に着け偽造された通行証まで持っていたというから驚く。

彼らは指揮官に先導されて正々堂々と行進して大統領府のある青瓦台へ入って行った。言葉と仕草から何か違うように不信感をもった警備兵が行く手を遮ると銃撃戦となった。多くはその場で射殺されたが脱出した数人はソウル郊外の丘陵地帯に逃げ込んでゲリラ戦を実行。韓国軍と警察部隊は1か月かかってようやく掃討できた。

確か朴大統領の時代だった。

だから、現職の大統領がどんなに親北の政策をとろうと韓国の人々は北朝鮮への恐怖を忘れない。首都ソウルなど北朝鮮軍に4回も占領された事実をご存じだろうか？

数百万人の戦死者を出し、朝鮮半島（彼らは絶対に韓半島と言う..）は全土が破壊の限りを尽くされて荒廃した事実は決して消えることはない。

ひょんなことから昔韓国に言った折に退役した韓国陸軍の大佐と知り合いになった。韓国の京都と言われる「慶州（キョンジュ）」の史跡に1日いたことがあり、メモしたり写真を撮っていると品の良いスーツを来た老紳士が話かけて来た。正確な日本語だった。

「日本の方ですか？我が国の歴史に興味がおありのようですね..」

韓国の古代王朝や中国との関係を手に取るように説明してくださった。

K大佐からはただ一つ質問されて答えられなかったことがある。
「なぜ日本のみなさんは百済を（くだら）と読むのですか？」
「申し訳ありません。私は中学から大学までの間にその理由を聞いたことがありません」

韓国語の発音では百済（ペクチェ）である。そして古代王朝の百済が当時の日本に仏教や漢字を伝えた。恩義を感じた大和朝廷は唐と新羅の連合軍に苦戦する百済を救援するために対馬海峡を渡って介入し白村江の戦いで全滅している。

そんなことを思いだしていたら大佐は一言....
「動乱のとき（朝鮮戦争と韓国人は言わない）何故あそこまで負けたと思いますか？」
「北鮮の戦車（チョンジャ）です。T-34でした」

小火器しか持たない最前線の部隊が戦車をみて浮足立って退却したことで大混乱に陥ったそうである。ハングルは書けないが聞いたままを書く....

「チョンジャ　ワッタ！」（戦車が来た！）

朝鮮戦争は日本のように終戦したのではない。両軍が大きな犠牲を出したのに決着がつかず前線が膠着状態になったので停戦しているだけなのである。その停戦を国連軍側と北朝鮮側が確認し合ったのが板門店（パンムンジャム）である。

当時の記録フィルムを見ると国連軍はアメリカ軍主導であり、北朝鮮軍はソ連・中国がバックにいることがわかる。

因みに朝鮮戦争の国連軍はまだ戦争状態が継続しているので名目上だけでも存在していることはご存じだろうか。

在日米軍基地のCamp Zama（キャンプ座間）にその本部があり定期会が開かれている。
これも日本のメディアは全く報道しないなぁ....

もうかなり昔になるが、Marine（海兵隊）の友人と座間基地内で見上げたら国連の旗が風になびいていたことを覚えている。

半島情勢が緊迫化してくると基地ゲートのチェックが厳しくなるだろう。
かつての9．11テロの時はクルマのトランクやボディの下までMPに調べられた。

国連と言えば昔の国連（国際連盟のほう）を思い出した。

あそこで日本の松岡代表が席をけって退場したあたりから太平洋戦争への道が始まった。

すべての歴史上の事件や戦争には必ず前兆がある....