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悲劇はなぜ起きるか...

2024.04.13

不合格....これほどの悲劇はないだろう。特に幼稚園・小学校・中学校までを居住地の公立で過ごしたなら高校入試はある意味において人生初めての「振り分け試験」となるからだ。

今回の県立高校試験において地元の伊豆伊東高校では20名も不合格となった.....

ここにはいろいろな事情というか前提条件があった。まず、自分の受験校を考える時に今では「前年度の内申点・学調テスト・部活動で県大会へ行ったか...」など様々な情報の中で方向を探ることになる。

その中で一番考えるのは前年の入試でその高校を「何人が受けて何人合格したか?」ではないだろうか。

伊豆伊東高校の場合、前年が普通科・ビジネスマネージメント科も定員割れしていたことが今回の悲劇につながったのだろうと考える。

要するに....言葉は悪いが「甘く見た」のだ。

前年に定員割れしているから今年も受験者全員が受かるだろう....というのはいかがなものか。沼津高専だって前年の合格しやすかった「科」は今年の最も合格率の低い「科」になっているではないか。

もちろん、県立高で不合格になっても2月の受験で私立高にはみな合格しているから中学浪人にはならないが。

不合格になった生徒たちがそんなに劣っていたのか....決してそんなことはない。
逆に合格した生徒たちはそれほどに優秀だったのか?

それを決めたのは何だったのか?

一言でいうなら「受験までの総和」だ。

それは、高校受験までの勉強の積み重ねは当然であるとして....それ以外の何かだ。
勉強以上に優先したものがなかったか。

部活・家族旅行.....それらは決して間違ってはいない。むしろ良いものだろう。

でも...言いにくいが、心のどこかで「....なんだから今日は勉強はいいだろう」という免罪符になってはいなかったか?

部活で疲れ切ったわが子に鞭打って勉強しろとは言えない。でも子供はそれを言えない親の心を知っている。

もう20年以上も前の話だが、受験前の年末に大事な家族旅行だから...とハワイに行った子がいた。やはり不合格の結果だった....

偶然そうなのかも知れない。

でもどうだろう...小学校のころからの話だけれど....

本を読む習慣がなかった。習慣づけを誰もしてくれなかった。算数の計算力...とくに割り算やメートル法がわからないままになった。でも、スポーツクラブでは充実した時間があった。逆にゲーム...スマホ...友人とのLINEで寂しくはなかった。

自分が「何がわからない」のかわからないまま中学になり....気が付いたら中3の受験期。

ほとんどがこういう子たちだ。

「うちの子はよい子です。本当に頑張って来たんですよ!」と涙ながらに親なら叫ぶ。
でも....遅い。

受験は子供が勉強すればよいのではない。親子...家庭・家族全体の受験でもあるのだ。

あまりにも興味をそそる選択肢があるのが今の世である。選択肢はあっても選択する条件の学力がない....或いは学歴がない。

そのどうしようもないフラストレーションにいるのが今の中学生であり..高校生である。

すべては「何が一番大事なのか?」がわからないまま時間が過ぎたことだ。

それを命がけで指し示すのが親なのだ。

ピエタの画像

ピエタ ミケランジェロ作


わが子イエスを抱く聖母マリヤ.....母の愛は神の愛に最も近い。

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