進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | 木を見て森を見ず....?

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木を見て森を見ず....?

2023.10.06

あまり面白くないかもしれない。でも私のblogは瞬間瞬間に考えたこと、頭に浮かんだことを書いているのだからこれはもう仕方がないとあきらめて頂きたい。

中学・高校で生徒に何かを授業の形で教えるには「教員免許」が必要だ。そのために大学生の時に出身中学や高校へ1~2週間の実習をしなければダメ。

昔、教育実習をした高校で指導教員に言われた言葉を今でも覚えている。

私が英語科の教育実習で生徒を指導する実際の授業をどう展開するか。指導教員はすべてを評価して私の大学へ報告する義務があり.....同時に権限を持つ。

だから「コワい」

「....絶対に逆らってはいけない。」

「新人の教員が生れるかどうかまさに指導教員(教官)は生殺与奪の権限があるのですよ!」と大学から最前線の中学校・高校に送り込まれる前に厳重注意されたことを思い出す。

 何か昔、父や伯父に聞いた航空隊の指導教官のようだなぁ...とつくづく思った。

練習航空隊では晴れて「単独飛行」を許されると飛行計画を指導教官に提出して事前に詳細な注意と助言を受けて教官の許可を得て初めて離陸する。

初めて生徒の授業を単独で許可された私はまるで80年前の飛行練習生のようだった。

「授業の目的は何なのか?」「生徒にどうアプローチするか?」「補助教材はプリントか?ビデオ?」「授業の成果の確認作業は具体的にどうするのか?」

そこで言われた。

「西川先生(...意外にも実習生が大学生でも指導教官からは「~先生」と呼ばれる)の英語の授業はまるで江戸時代のオランダ語塾みたいですね。どうして..あれほど一語一語にこだわるのですか?あまりに「文法偏重」で時代錯誤のように感じましたよ。あれでは生徒はついて来ませんね...英語の意味は全体的につかんでいればよいのです。一語一語の正確な和訳...それも正しく美しい日本語で考えるなんて、今の英語では考えられないんですよ。全体の意味がわかればいいんです」と来た。

私は幼少のころから英語の環境に親しんでいたから「発音」には自信があった。アメリカ英語の流れるような中にも真面目な一筋の光があると信じていたから、意識的にイギリス英語の発音にかえようとか日本人的な発音で英文を読もうなどとは考えられなかった。

別に自分の塾生や高校で教えた生徒に「翻訳家」や「文学者」になって欲しいなど....思ったこともない。

ただ....自分もアナタも「日本人」だ。英語は単刀直入な事実を述べるのに適した言語だ。でも、その接点で苦しむ人間もいることをわかっていただきたいと思う。

「木を見て森を見ない」日本人の血のにじむような英語学習が明治以来積み重ねられたからこそ今の日本がある。初めから森ばかり見ていた日本人の英語学徒であったなら...かなりの可能性で今の日本は欧米の文化的植民地になっていたのではないか。

私は今の日本の若者に薄っぺらな人間になって欲しくない。

古いヤツだとお思いでしょうが.....日本人としての理想の姿は「和魂洋才」と思えてならない。これが「洋魂洋才」だったら.....国籍が日本だと言うだけで英語が上手なヘンな人間になりしないだろうか。

私はそれでよし...とする。否...子供たちはみなそうあって欲しいと願うような風潮が生れつつあることを強く懸念する。グリーンカードを取ってアメリカで暮らせばバラ色の人生になるのか?

今こそ「森の中の木...1本1本」をじっくり観察し、研究して頂きたい。

それでこそ日本人だ。

私はいまだに「ズーフハルマ」(蘭和辞書)を頼りに勉学に励む江戸時代の蘭学塾にあこがれている。









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