進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
-
それは難しい...
2023.09.07
-
教育.....それもわが子の教育くらい難しいものはない。
私は伊豆の伊東で思う所あって「塾」を始めた。もう40年になる。よくも続けたものと思う。続けた....のではなく続けられたと言ったほうが正しい。良い時代だった。子供の数も今の3倍くらいいたのではないかと思う。その中で忘れられない父兄にも..記憶の彼方になっても宝物のような生徒もいた。
.....「いた」 のではない「与えられた」のだ。
文学には国文・英文学があるが、それを専攻する学生が出会うtechnical termに「感情の移入」という語がある。
これは真実とか実際....では何がそうなのか。何がより正しいか...がわかりながらも個人の感情によって「真実」が変わることを意味する。
誰だって自分の子どもを大切にしてくれる人には ありがたいと思うだろうし感謝もするだろう。その思いは当然すぎるくらい自然なものだ。
Love is blind.というけれども、その「盲目」は男女の間だけではない。
親が子を思う「愛」のゆえに真実が見えなくなる...こともこの世の否定できない真実ではないだろうか。
私も男の子を二人育てた....だからこそわかる。
親はいつも子供に笑っていてほしい。そのためにはツライ仕事も何でもなくなる。我慢できないことも平気でいられる...それが親の愛だ。
でも...待って欲しい。
気がつけば「子供の喜び」がすべての基準になってはいないだろうか.........
わが子にとってよいことが本当によいことなのか?
Prefaceが長くなって... とは思うが。
こどもが喜んで打ち込むことを優先したとしたら....それは何だろうか?
親として許した結果は何だったろう?
当然の批判とご意見を覚悟しながら......否定しがたい事実を敢えて言うなら。
「部活とゲーム」の2つだ。
私塾の自分としてはどこまで介入してよいかわからない。
好きなことをした..自己責任の結果を許すのは家庭(保護者)かも知れない。
掛け算の九九もわからず、漢字も書けず、中1の英文法もまったくわからない......
そんな中3が高校入試に挑む。
それがどんなに受験する本人に死にたくなるようなストレスを背負わせているのか....
それでも 滑り止めの私立高を受験し、本番の県立を3月に受ける。
何故....どうして 運命がわかっていながら「わが子」に言って下さらないのだろう。
「ほんの数か月の頑張りで....」そのあと決ってしまうよ...と。
それでよい。