進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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アジ
2023.05.20
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アジくらい日本人に親しまれてきたサカナもないのではないかな。
江戸時代には「味が良いから...アジと言う!」とまで言われたそうである。まあ、それだけ江戸の庶民にも人気があったのだが、それには理由がある。
江戸湾の品川沖あたりから今のお台場にかけて「江戸前」と言われていたあたりでは盛んに「アジ・サバ・イワシ」などの青魚が獲れては築地に水揚げされその日のうちに「天秤棒担いだ売り手」が江戸の街中を歩いては売りさばいていたからだ。
当時は冷凍・冷蔵の保存技術がないから「明け方に獲ったサカナを昼まで」のうちに刺身にする以外に「焼き魚・煮魚」、そして究極の「干物」が研究?されたのだった。
アジにはマアジと呼ばれるクロアジ、希少なキアジ、アオアジは切り口がまんまるに見えるからマルアジとも呼ばれる。あとまったく別種に見えるムロアジはブリなど大物釣りの生き餌に使われるが伊豆諸島では有名なクサヤの貴重な原料となる。
では順に自分の思いなども入り込んでの解説をしよう。
マアジ(クロアジ)
一般的にアジといえばこれになる。外洋でも湾の中でも海の表層を群れで泳ぐアジ。
泳ぎながら海面近くのプランクトンを食べている。比較的に色が黒っぽい。新鮮なものは刺身・フライ・煮魚・マリネ...とalmighty。
キアジ
瀬付きのアジである。海底の根(岩や沈船など)に居着いて回遊しない。シラスや小エビ
他魚の幼生などを食べるがこれらに含まれる酵素の作用により体色が黄色になり究極的には黄金色に輝く「キンアジ」になる。千葉の館山・三浦半島先端の松輪ではキンアジと呼ぶ。網では漁獲できず釣るしかないアジ。その刺身はほんのりと上品な甘みがある。
アオアジ
これがアオアジである。おろそうとして包丁で胴体を切ると「まるい」切り口なのでマルアジとも呼ばれる。釣りをしていてわかるのだが、アオアジはいつも中層の水深15~20mくらいの海中を泳いでいる。身は赤身で脂はなく刺身には向かない。アジフライ・生姜醤油の煮魚が美味しい。
このアジを如何に釣るか。どう釣れば楽しいか...は次のブログで。