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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

なぜ...アジを

2023.03.17

私は「アジ」が好きだ。

何故か....そこには自分でも意識しないくらいの潜在的な理由がある。考えられる関係時系列のすべての出来事まで含めたら膨大な検証が必要になる....まあ思いつくままに。

まず「鰺(あじ)」という字がカッコイイではないか。私はこの字が文句なしに好きだ。

江戸時代の文献を見ると「味がイイからアジと言う」とある。家康が江戸に幕府を開いたのが関ヶ原のあと3年後の1603年だったが、当時の東京湾(江戸湾)では品川あたりからお台場の湾奥にまで「アジ」が回遊していたらしいから驚く。アジ・サバ・カレイ・ハゼ....などは江戸庶民の大好物だったのだ。

記憶を辿ると....リールもついていない竹の「のべ竿」で東京湾のハゼを釣っていたのは幼稚園のころだった。御年5歳まで。これが「ひたすらのハゼ」の時期。

私はサカナと言えば最高級なのが「ハゼ」と思っていた。5歳の私はお金で買う高級魚は価値が低い..と本気で考えていたんだから凄い。鯛より鯊だよ!

やがて父のおさがりの「初期型スピニングリール+グラスロッドの投げ竿」を肩に北は茨城県の大洗から南は静岡県の御前崎くらいまでの海岸を父と釣り歩いた。懐かしくもつらい釣り修行だったが.....

半世紀以上前の海はtoolが適当でも、それこそ「うなるくらいサカナ」がいたから、行けば必ず釣れた。横須賀の米軍桟橋で桟橋で足元をブリが泳いでいたからね...

その後の私は中学になり、釣り好きの友人の影響で...なんと淡水魚のフナに。それも当時は目新しかった「ヘラブナ釣り」に入れ込んで行った。あたかも改宗したかのように..

ヘラブナは関西系の大型になる成長の早いフナで、体高がビックリするくらい高いのが特徴の魚種だ。もともと琵琶湖原産の「ゲンゴロウブナ」の改良型と言われる。大きな魚体は美しい乳白色で最大長35cmくらいに育つから凄い。霞ヶ浦と北浦には冬になると動物性のモエビを食べる50cmに達する巨ベラが生息すると言う。マブナは大型でも20cmどまりだ。

ヘラブナ ゲンゴロウブナこれでも中型。

植物性のプランクトンを好むのでマブナのような動物質のエサでは絶対に釣れない。4mくらいの専用ヘラ竿に、敏感なアタリでもわかる「クジャクの羽根」でできたヘラ浮きをセット。基本は「ヘラ用の練り餌」を小さなダンゴにして鈎を埋め込んでポイントに送り込む。仕掛けで水深をはかり、まずは底からだんだんとタナをあげていきアタリがあった水深で仕掛けを止めて戦闘開始となる。

余りに敏感な釣りで初心者には難しい。そのために当時から「ヘラブナ釣り掘」が各地にあった。天然の池や沼の止水を利用したり、都会なら住宅地の一角に忽然とヘラブナ釣り掘があった。定期的に養魚場からヘラブナを放流するからサカナの密度が高く練習用には最適な環境だ。まさに練習航空隊。

中学1年だった私は釣り友とここで練習を重ねては、実技を自然の池や沼で試した。ヘラブナは音に敏感だから釣り場では大声厳禁。絶対水面に仕掛け以外の何も投げ込んではいけない。波紋をたてたら30分はダメ。

ヘラブナの浮きにあらわれる「アタリ」はそれこそ千差万別。特に他のサカナでは体験したことのないアタリが「食いあげ」だった。

これは下方から水面方向にヘラブナがエサをつついているときの特徴あるアタリだ。要するに仕掛けが一瞬「フワッと」軽くなる感じの妙なアタリで初心者にはまずわからない。

同様のアタリが出る釣りは...私が知る限り海の「クロダイ」と「カワハギ」の釣りだ。
クロダイもカワハギも全知全能を傾けて、釣り人からエサだけ頂戴しては逃げることを目標にしている。ホバリングしながらエサだけ食べる技を習得しているから感心する。

駿河湾の釣りで私は1年中アジばかり追いかけているが、型のイイ大型のアジほど工夫したようなアタリを見せるから驚く。アジにもカラスやイルカのような学習能力があるのだろうか?

アジの中でも海底の根に居着いているキアジほどこの傾向が強い。魚探でアジを見つけポイントに仕掛けを落とす....「フワッ!」超敏感なアジ専用ロッドに感じる重さが一瞬軽くなる.......アタリとも何とも言えない感触。言葉で表現するのは難しい。

おっと懐かしいアタリ!...これはヘラブナか?

アジングのマニアックな話 マアジの体色は実は2種類ある?

まさか半世紀前に入れ込んでいたヘラブナ釣りの感覚が今役立つとは思いもしなかった。

明日はマリーナにフネのメインテナンスに行く予定。次の出漁は4月上旬かな。







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