進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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英語の訛り(なまり)
2023.01.21
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英語は英語と言うくらいだからもともとはイギリスの言葉だ。
その昔...日本で考えれば室町時代のおわりくらいから安土桃山時代にかけて、スペインとポルトガルが海外に船出して行った。やがて新興国のイギリスとオランダがアジアに進出して来て「7つの海にはためくユニオンジャック(英国旗)」となり、海外植民地間との貿易通商に使う英語が広まった。
このころからの影響は今でも根強く残っていて、アヘン戦争で英国が植民地としていた中国清国のホンコンでは今でも英語がよく通じるが彼らの話す英語は「イギリス英語」で書き言葉の英語も英国式である。 color(米)→colour(英)のように。
旧英国植民地は英連邦...Common Wealthとなったが未だに本国英国の影響を強く残していてイギリス式の発音の英語を話す。New Zealand,Australia,Canada...などがその例でむしろその影響を誇りに思っているように感じられる。
イギリスの英語...と言う表現もヘンであるが、その特徴は' T 'の音がやけに強く響く。表現が良くないが「キザな」感じに聞こえる。
例えば' a cup of tea 'なんて英国人が言うと「フーン」と思う。しかし一方でカタカナで表記しやすいから日本人の初学者には一番向いているかもしれない。
アメリカの英語はその源がイギリスであるのに移民移住してから200年の間に変化を遂げた。といってもアメリカは国土が広大であるからその話される英語も大きく分けて3つに分類される。
アメリカ東海岸の東部は英国に最も近く話される英語はEastern American(EA)と言って一番英国標準の発音に近い。教養あるアメリカ人はEAを話すと言われる。
地域的に一番広い中西部のアメリカ英語はGeneral American(GA)と言う。日本人がアメリカの英語と思っているのはコレだ。典型的な特徴がある。それは英語音声学で「反転母音」というのかな....母音と母音に挟まれた' T 'の発音が変化するのであるが、真面目に英国式の英語を学んで来た人はビックリする。
' water 'は...本当はカタカナで書くことは好ましくないが「ワァーラー」に聞こえる。
敗戦後の日本に進駐軍として入って来たアメリカ兵の話す英語で急速に広まった。それ以前の日本では野卑な発音と言う英語学者もいたと聞く。
ただ、ここでカタカナ英語では通じないらしいとか、どうも日本語で書くことができない英語の音があるようだ....と気が付いたことは日本の英語教育について考えれば大いに良かったと思う。
実際に英語の' th v f 'の音は日本語では書けない。というより日本語に「存在しない音」だから困る。特に日本語には' L 'と'R'の音の区別がないことから英語圏の外国人との間で誤解や困難さを生んで来たことは事実だ。
ただ一つ言えるのは「話さなければ 誤解すら生まれない」ということ。文法の間違いや発音の不正確さなんて構わないから、外国人と話す場面では思ったことは単語をつなぎあわせてでも言うほうが絶対におすすめだ。
ドイツ人はthreeをトゥリーと言うしフィリピンのManilaではunderstandがアンダラスタンドと聞こえるなんて普通だ。
もっとも訛り(ナマリ)をアクセント(accent)というか方言:ダイアレクト(dialect)と言うかは外国人によっても違うようだ。これは日本語でも「大阪の訛り」と言ったり「関西弁」と言ったりするのと似ている。
For example....
He speaks in American accent.
He speaks the southern American English.のように。