進学セミナー西川塾　城星教室 / 十足教室　　　　 | 日記 | 人生を高揚させるもの

人は誰でも思い切り自分の人生を生きたいと心の底では思っている。

ただ、それを声に出して言えないくらいこの世の現実は厳しい。様々な制限が数えきれないくらいこれでもかこれでもか...と押し寄せてくる。

それは家庭環境だったり、経済問題、人間関係であったりする。

私は思う所があって大学の始め2年間は歴史学科史学専攻だった。その2年間には生涯尊敬し私淑することになる東洋史の教授とであった。

その先生は東洋史でも中国の歴史を研究されていて、講義中にふと漏らす一言一言にはアッと考えさせられる重みがあった。

ある秋の日の講義中、確か中国古代史の秦の始皇帝のころの反乱の時だった。

突然....

「皆さんはお若いけれど、人生を高揚させるもの....今風に言うならいつも自分をrefreshさせておくには何があるか考えたことはありますか？」とおっしゃった。

「...........」学生。誰一人として声なし。

「本を読む」「旅に出る」「優れた人と会う」

「この３つです」

「それぞれがどんな意味を持つかは自分なりに考えてください。この３つを実行する限り
　皆さんは充実して楽しい人生が送れます」

ここで先生は「送れるでしょう」とか「多分」とかではなく、断定的な言葉で私たち学生に伝えられたことに大きな意味があったと私は考える。



「世界は本だ。旅をしない人は、それを1ページしか読んでいないに等しい」

　　-アウグスティヌス-