進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | 入門...Boat Fishing

わかるまで教える。生徒の能力を引き出す...この2つを可能にするのが塾です。

Top >  日記 > 入門...Boat Fishing

進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

入門...Boat Fishing

2022.08.20

英語のBoat Fishingもなんのことはない訳せば「フネの釣り」とか「沖釣り」になる。

ただ日本の場合は海に関する法律・法令がしっかりしていて、誰でも気分次第でどんなフネでも操縦するわけにはいかない。

まず誰でも一度は乗ったことがある手漕ぎボートから話すのがイイだろう。

1.手漕ぎボート

 特に手漕ぎボートには規格はない。都内の公園や郊外の池など。チョッと離れて富士五湖のような山上湖では風や波を考えなくてよいので比較的安全に誰でも乗れる。ただ、将来を考えて「漕ぎ方」を練習しよう。同じ力の入れ方でもオールの扱い方でボートの速さや直進性が全然違ってくる。

海では釣りたい一心でかなりムリをして沖に出てしまう。ボート屋の事前説明は神の声と思って聞くべし。帰ろうと思って向かい風だったらどうするのか?海では沖の波は風の吹く方向からガンガン来る。漕ぎ方と体力勝負にならないように十分すぎるくらい臆病になるのがよい。

ただ、手漕ぎボートでも地元の海に慣れることができるし近いポイントならアジやアマダイの大きなのを釣ることも可能だ。この場合は「手前船頭」と言って自分でポイントを細かく探せるmeritがある。

乗合船では船頭の指示で「ハイ、いれて水深25m!」とか「移動します。仕掛けをあげて。....ホラ、そこの人急いで!!」なんてことになる。

大体3000円~6000円くらい。エサ・竿・リール・コマセ・付けエサなどは持ちこみ。

あと、水深30mくらいのポイントではanchor(錨)を打つが、潮の流れと風の合成方向にフネは流れる。

当然のことながら、anchorの打ち方で全く釣れなかったり入食いになったりする。
手漕ぎでanchoringの練習をして来た人はこの後の船外機船での釣りが飛躍的にうまくなるから修行。

2.2馬力艇

 手漕ぎボートとほぼ同じかわずかに大きいボートに小馬力の船外機をStern(船尾)に取り付けたもの。ここまでは船舶操縦免許なしで乗れる。2馬力と言っても「漕がなくても前進できる!」のは画期的なこと。自転車で登坂が大変だったが50ccの原付バイクでスイスイ上れた時の感激に似ている。

2馬力と言っても「凪の海」ではドンドン進んで行く。このまま水平線まで行けるのではと錯覚するくらい嬉しくなる。反対に手漕ぎよりはましだが、帰港時に風が強くなり高波になって転覆遭難の危険もあるので要注意でもある。

釣りについては手漕ぎよりかなり沖に行ける。広範囲のポイントを探りながら移動できると言う点が何よりの強みだろう。

マリーナによっては2馬力艇をレンタルで使えるから、ここでさらに腕を磨いて将来の船舶免許取得に備える釣り人も多い。

釣行時にはできるだけ2人で行くことをおすすめしたい。事前にマリーナではlecture(事前指導)を行うが、海では何が起きるかわからない。一人で体調が悪くなっても二人なら何とか危機を回避して帰って来られる。

レンタル料はマリーナによって違うが、1日で6000円~10000円くらい。さらに釣果を伸ばすために小型portableの魚探を借りることも可能だ。

3.船舶免許のボート

 2馬力を越える船外機・船内機のボートを操縦するには船舶免許が必要になる。実際には3馬力とか4馬力のエンジンはない。今は少なくなったが5馬力~6馬力・8馬力~9馬力の2サイクル船外機が軽く故障も少なくてよいが環境問題があり、メーカーも2サイクル(2ストとも)船外機からドンドン撤退して行き9馬力以上の4サイクル(4スト)の生産にシフトしている。

ただ、船外機が大きいということは比例して船体も大きく重くなる。2馬力艇でなんとかなってもフネが重いと人力で砂浜からentryはまずムリになる。しかるべきマリーナを捜して契約しフネの上げ下げはウィンチの助けを借りよう。

けん引免許を取って大きめのフネをクルマで自宅から引っ張っていく..敷地に余裕のあるアメリカ人の友人はこのタイプが多い。現地で見たが東海岸でも南部のフロリダでも当日に予約しておきマリーナの「スベリ」を使わせてもらってフネを上げ下げしている。誠にうらやましい。日本ではどうかなぁ...

地元の伊東港や川奈港で大きめのボートを繋いでいる人もいるが、すべて漁協の関係者だ。勝手に係留などしたら....想像しただけで恐ろしい。

ここまでの話でおわかりいただけたと思うが、要操縦免許のボートはフネの購入よりまず維持と保管のための場所を確保しないとどうしようもない。

選択肢は2つだ。

自分で何とか移動できる大きさのボートを船台に載せて保管してくれるマリーナを丹念に探す....広告もしていない個人経営のマリーナは意外にあるから足しげく通ってみる。そしてマリーナの助けをかりて自分のフネを持つ方法。

他のひとつは「乗るのはレンタル艇」と決めてその時に釣るサカナや目的に応じてフネを決める。これだと割高ではあるがフネの整備や船検もマリーナ任せでよいから気が楽だ。船舶免許の2級があればヤマハのSea Styleあたりのmemberになって全国の提携マリーナでかなり豪華感のある大型のPleasure Boatを借りられる。

しかし...「高い」。memberになっていても半日で25000円くらい。あと驚くのが燃料費が別。いつもの感覚でいたらショックでめまいがする。ちょこっと走って気持ちイイなぁ...とお昼に帰港。もう30Lだ!しかもそのヤマハ艇は「ハイオク」だった。

あと一つある。

フネに乗る目的を限定すること。豪華な快速のPleasure Boatはどう見てもcruisingのために作られている。駿河湾の現場でよく見るが、釣りには向かない。操縦席からは釣れないし後部のpassenger seatは高速航走時に座るためのもので、釣りの仕掛けやコマセバケツを遠慮なく置いたりはできない。下手に汚したりジグや釣り針でキズ付けたら損害賠償だ...本当に気を使う。

以下は実話であり想い出のひとコマ。

若いころ実は私もヤマハのmemberだった。

ある日もと船員の友人と下田マリーナでフネを借りて意気揚々と船出!
「ああ...いい気持ちだ!」と海上を飛ばした。振り返れば後方に真っ白なウェーキを引いて南へ向けて最大船速。信じられないspeedだ。

と...まあそれも下田港内まで。

下田港には港の出口に静浦にあるような「沖の消波堤」が2つある。水深100mくらい。

ここからはほんとに「外洋」になることに早く気がつくべきだった。

その当時は黒潮の大蛇行の時期にあたり、下田港外はもう「黒潮」の本流だ!
ウネリのもの凄さと東方向に流される潮の速さと言ったらない。

ほんの一瞬スロットルを緩めるとフネは方向を失いクルクル回り出す。大波の頂上に出ると視界が360°開けて伊豆大島やその向こうには房総半島が一瞬見えた。波の谷底にスーっと落ちると青黒いpowerfulな黒潮の壁だ...壁の中にカツオの群れが見える!

江戸時代にアメリカの捕鯨船が大変な思いでHawaiiからこの近海に来ていたか...
だからペリーが何としても幕府と日米和親条約を結んで「下田」の港を捕鯨船の寄港地にしてほしかったか...その必要がこれ以上ないくらい強かったかを想像できた。

新島まで行こう!という当初の願いは早くも消失。神子元島沖で針路反転...爪木崎沖からagainstで海流に逆らって何とか下田港へ入港。港内は波があったが、外洋に比べたらまるで池のように感じたことを思い出す。

そして犬走島の沖でanchor。ようやく落ち着きを取り戻して釣りを始めた。海図もよく見なかったが、備え付けの魚探にしきりに反応がある。海底まで35mで水深15mくらいに何かの群れがいる。

友人がサビキ仕掛けでイイよと言うので「アジ用ハリス3号」にコマセカゴをつけて放り込んだ....群れは方のイイ「イワシ」の大群だった。

お土産にかなりの数を釣り上げて「もういいかな...」と思いセブンイレブンのおむすびに海苔を巻いていた時だ。

「ガツーン!」凄まじいアタリ。🍙は衝撃で海中に没し、私は竿にしがみついたまま海に落ちそうになる....足を踏ん張って耐える。

ドラグはかなりキツメに締めていたが、ラインはシュンシュンと音をたてて出ていく!

嬉しさと興奮で死にそうである。

100mも出たころだ....「バッシーン!」と無情のラインブレーク。ドーンと尻もち。

「西川さん惜しかったね。ありゃブリだ。かかったイワシに飛びついたんだろうな」

そして私はもうレンタル艇はやめよう。小さくてもいいから自分のフネを持とうと心に誓ったのだった。



カッコイイが釣りにはいかがなものか....




日記一覧へ戻る

【PR】  出張 訪問専門 加須鍼灸治療院  松葉公園洋裁教室  金井田整体院  ATELiER ONGiRS (アトリエ・オンジール)  祇をん 尚