進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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朋あり遠方より..
2022.07.31
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昔の話。私は思う所あり大学より先に専門学校で2年を学び法律の国家資格を2つ得た。今日はその時、毎日机を並べて学んだ学友が伊東まで遊びに来た。品川から敢えて新幹線に乗らずJR在来線で来たというから流石だ。
もうお互い還暦をとうに過ぎて話す昔若き頃に苦学した想い出はいかにも懐かしい。
学費と本代(専門書は高い)で精いっぱいの毎月....昼にはコッペパン一つが限界の日々。将来十分な収入になったら誰にも内緒で腹いっぱいのスパゲッティナポリタンを食べてやるぞ....と誓ったっけ。
そんな中で励ましあった学友はそれこそ「戦友」と思う。
あのころの苦学があったからこそ、そのあとの半世紀近くの試練を耐えてこられたのだと思う。仕事、恋愛?、子育て、親の扶養.....心休まる時はなかった。
お互い同じ苦労をくぐる抜けると、単なる親友という言葉では到底表しきれない「特殊な友」となる。幼馴染みとも違う。
父や祖父の時代では生死をかけた戦争があったから、同じ部隊、同じ航空隊の友はみな戦友だったろう。いまの日本語には同じくらい力のある言葉が見つからない。
英語でも同じである。
' Comrade'(コムラッド)「戦友」...という言葉にイコールの言葉は存在しない。
' ....my comrade in battle.'はそのままの意味で訳しようがない。
誰にでも苦しかった時に助け合い、かばいあった想い出がある。
そんな友はもはや友ではない。
限りある人生の中で出あい、見つけた.....宝だ。
ギリシア語のアガペーが「友の形」をとって私(あなた)の前に現れたもの。
漢詩の.....朋あり 遠方より来たる また 楽しからず哉
この朋(友)は人生の珠玉だ。