進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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オレ...勉強できるようになりたい!
2022.07.21
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塾には本当にいろいろな生徒が入ってくる。抜群に優秀で何を教えてもらいたいのかと思う生徒もいれば、学校の授業が理解できず自分でどう勉強したらいいかわからない学年順位も当然下のほうの生徒もいる。
地方の本当に少人数の塾だから授業中も生徒の表情を見ている。ノートやワークを覗き込んでは注意したり間違いを訂正する...毎日がそんな授業だ。
だから入塾にあたっての入塾テストとかクラス分けテストなどは一切行わない。
だって「今よりできるようになりたい」「勉強がわからない」場合に来るところが塾だと私は思うから...健康な人に病院はいらない。
どんなに成績が悪くてもテストの点が最悪でも、それだけで私は怒らないし叱らない。
本人が「先生...オレどうしても勉強ができるようになりたいんです!」と言う強い希望とその子に見合った勉強法を続ければ早い遅いはあっても確実に学力はついていく。
問題は2つある。
まず、塾での指導に従うこと。その生徒に「...」を毎日しなさいと伝えた具体的な勉強を絶対にしてほしい。たとえ不十分でも本当に本人が努力していれば私は許す。
逆に塾には来るだけ。与えた課題をやってこない。教科書や教材をしばしば忘れる....
ということでは学力はつかない。
どう克服するか。どこまで真剣に「勉強すること」の意味を自分なりに考えられるか?にかかってくる。親の心配も残念ながら届かない本人の心の問題だ。
もう一つは価値観の問題。
難しい哲学ではない....
「何が一番大事か?」ということ。
人生全部をとは言わないが、せめて中学・高校までは第一に「勉強すること」であってほしい。勉強するから生徒・学生と言う。好きなことしかしないなら遊び人である。
ここで勉強が第2になるなら...もう絶望的だ。苦しいだけだからもうやめたほうがイイ。
スポーツも結構、部活だって全力でやってほしい。しかし一方でそれ以上に「勉強の大切さ」を肝に銘じておかないとこまる。
こまるのは生徒本人、やがては家族全体になる。
ここで「勉強もよくできて部活でもレギュラーで大活躍している...他の生徒もいる」と言うような他者の実例を考えてはならない。
一部の例を自分の判断基準にするのは間違いのもとだ。これがわからない大人もいる。
第一に何が一番大事か...を考えていることがあやふやになってくると、命より大事?な学校の中間テスト・期末テストの前日にあろうことか...(以下は実例)
友だちの誕生パーティーに行ったり、家族のつながりが大切と言ってディナーの外食に行くことになる。その時がよければいいのか?
悲しく残酷なことだけれど、人間は2つの目標を同時に全力で追いかけることはできないようにつくられている。
人の生き死に、に関係する緊急時でない限り、テスト前には一人自室にこもって勉強する姿勢を貫いてほしい。
すべてやりたいことをやってしまったあとの「残り」でなんとかなるほど勉強は甘くない。時間もエネルギーも。
これが心の中にしっかりと根付くかどうかという所にすべてはかかっている。