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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

失敗を語れ...

2022.07.11

人は誰でも自分が成功したことしか語らない。

理由はカンタン...カッコ悪いから。
これを別の角度で考えてみると「弱みを見せたくない」からとも言えるだろう。

その根底の部分が問題だと思わないだろうか....

それは「成功したこと」しか語れない相手との心的関係はどうか?ということに行きつく。これは信頼関係以上のより深い何かがあると言うことだろう。

お互いが職場のライバルだったり、個人的にも自分や家族の学歴や成功例を相手に言いたい...と思っているうちは信頼関係を超える真の「人間関係」ではない。

友の苦しみを分かち合うことで苦しみは半分になり、喜びをともにすることで喜びは2倍になる....とキリスト教会では語られる。

本当の友なら相手の不利になるようなことは一切他言しない。友の喜びはわが喜び。お祝い事に招かれともに祝杯をあげる...これほどの人生の喜びはないだろう。

相手が信頼できる友ならあなたの失敗を語る勇気を持とう。相手が嬉しそうな顔で聞いていたり、後日誰かに他言しているのがわかったらそこまでの友情である。

この話を家族に投影して考えてみよう。

私は伊豆の伊東で地元型の塾をもう40年間もやって来た...それはそれで他業種では得られない体験と経験をしてきたことでもある。

塾で毎日教えていても塾生の日常の変化や家庭内の情勢がreal timeで伝わってくる。
これは良い意味でも逆の意味でも私は悩む....

それは親子関係があまりにも分業化されているのではないか..という懸念だ。子供は学校・部活・塾(?)で手一杯。親は仕事と家事で一日が終わる。

平穏ならそれでよい。

でも子供はいつまでも子供ではない....日々成長している。

学校での悩み..対人関係や部活...さらには勉強・成績の伸び悩みだけでなく、本人も親も予想だにしなかった恋愛の苦しみ悩みも出現するのである。

これはご父兄もお覚悟願いたい....が戦争の勃発のようにあるのである。

成績優秀にして品行方正な模範的な中学生高校生にも事件は起きる。

トップクラスの成績で周囲からも学校の教員からも期待されていた生徒が突然の嵐のように成績急降下...本人も周囲も原因すらわからない。成功ばかりが当たり前の本人はショックのあまり不登校。心を閉ざし誰も信じなくなる...心理的な流人となる。

初めての本気の恋愛も同じ。自分で自分がわからない....理性の範囲を超えている自分が恐ろしくなる。これはなんだ!?

そんなときに親子関係が良好の場合は実にありがたい。
子供が深刻に悩んでいるときにごく自然に一言でも「あのね..」と言いだせるような心的環境があってほしい。

そこで親たるもの....どうどうと自分の失敗の数々を話してほしい。
自分の話なんて...と思われるだろうがトンデモナイ。子供にとって親の生き方の成功と失敗は最大の教訓なのだ。誰も否定できないではないか...自分の親の事実であれば。

子供はそのなかから自分の取るべき道を選ぶ。

だから、相談を受ければ...いやその前から...ごく自然に自分の失敗談を話していただきたい。勇気をもって....

それは子供にとって最高の実例である。

苦しいかもしれない。カッコ悪いかも。

でも...あえてお願いしたい。

子供の人生のためのchannelをあけておいていただきたい。

それが最後の砦なのだから。

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