進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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Active Volcano 浅間山...
2017.11.18
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長野の伯父の家から浅間山を望む
高山の友人の法事の帰り道、わざと松本から高速に乗らず松本盆地を横切って東進した。ご存じのように松本と長野の間にはドーンと壁のように高い山々がそびえている。2つしか長野に行くrouteはない。
このうちの北側のrouteである「三才山(みさやま)峠」で長野に出た。またしても長い長いトンネルのお世話になった。
岐阜県側の高山から一つ山を越えるたびに天候がドンドン変わる。乗鞍・上高地では氷点下2℃で前が見えないくらいの吹雪だったのに、松本では曇り、長野では晴れ渡った冬空だ。気温は+7℃。この時期の9℃の温度差は大きい。
写真は伯父宅近くから北の方向に見える「浅間山」である。
富士山や伊豆の天城とはまた違った魅力のある山だ。写真の右端にポコっと盛り上がった台地のように見えるところがある。ここが「鬼押し出し」。江戸時代の大噴火でここにあった村落が全滅。溶岩の下に今でも眠っている。見渡す限りの溶岩の台地には村人たちの鎮魂のために神社がある。
ここは自分には想ひ出深い....小学4年の時に東京都練馬区の保養所に「林間学校」programに参加して軽井沢に1週間いたことがあった。その中の社会科見学で「鬼押し出し」に行った記憶が今でも鮮明に残っている。浅間村の犠牲者の「上を歩く」ことが申し訳ない気がしてならなかったことを思い出す。
まあこれはあくまで個人の印象からだけれど「山が一つあるかないか..」でまったくその地方のimageは変わり、風土・気候にも微妙な違いを生じるものだ。
浅間山は安定期と小爆発をくりかえす活動期がある。今は活動期で山頂への登山は厳しく禁じられている。写真は山頂火口を望遠で撮影した。噴煙がお分かりだろうか?
鬼押し出しに行くと遊歩道沿い200m間隔くらいに頑丈なコンクリート製のshelter(防空壕)がある...いやいやB29ではなく、浅間山の噴煙に混じって大きな「噴石」が吹き飛ばされて上空から降ってくることがあり、過去にはこの事故で亡くなった観光客も多い。
浅間山の南麓には東西に国道が古くからあり、ちょうど東西麓の中間点あたりが小諸。
小諸城址 懐古園
小諸なる古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ....(千曲川旅情)
史跡小諸城で島崎藤村が詠んだ詩はあまりに有名だ。
共感(共観)できる友人は宝石のごとく貴重である。