進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | 人が最後に残すもの

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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

人が最後に残すもの

2017.11.17

40年来の付き合いの古い友人の法事のため岐阜県の高山まで行ってきた。往復してきて自宅でクルマのmilageを見たら800㎞を超えていた。

諏訪湖まで行って松本へ出る。松本からは野麦街道と呼ばれる急峻な国道158号で上高地を横目に通り過ぎる。気温はガクンと下がるのがわかる。クルマがまだキャブレター仕様の35年前にはこのあたりの標高でエンジンの力が急になくなったように感じられたなあ。

凍結した雪道を上る。このあと吹雪。

頂上は「安房峠」という天嶮の難所。今はETC利用で長い長いトンネルを利用すると安房峠をくりぬくようにして4㎞....ポンと出るとそこは「平湯温泉」である。でもいろいろトンネルは使うけれど770円と言うのは高いなぁ...東京湾の海底トンネルで木更津へ行ける「海ほたる」利用でも900円だから。工事の難易度や2000m級の高山地帯というlocationなどの諸条件でこうなるのか...冬期の積雪・凍結・強風の旧道安房峠の危険性を考えると妥当なのかもしれない。

1680mの高度。この日最高気温-2℃。

高山での法事は仏式行われた。浄土真宗の仏壇は立派だ。横2m高さ2.5mはあるだろうか。単体の仏壇と言うよりは壁一面が仏壇になっている。臨済宗のそれしか見たことのない自分には立派さと荘厳なことに驚く。

やがて僧侶の読経が始まる....

意味はまったく分からないが、老僧は友の家の3代にわたるMentorである。だからだろうか読経の中に優しい...それでいて尊厳をもって友の魂を送ろうとしているのだという心が伝わってくるのが感じられた。感謝...

人がこの世を去るときに残すものとは何だろうか。

家屋敷・クルマ・現金・有価証券....そんなものはどれだけあろうと放蕩な子供、感謝の心の無い子孫ならば数年を経ずして使い果たすだろう。

高山の旧友は母が倒れた時に、あの気の遠くなるような距離を夜通し運転して駆けつけてくれた。そんな友の納骨なのだ...どうして無視などできるだろう。

最後まで残るものは「温かい心」だけだ。その想ひ出が旅立った魂とこの世をつなぐ。
それを忘れまいと生きる人間がいる限りその人は忘れ去られることはないだろう。

本当の死とは周囲から「忘れ去られること」だと思う。







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