進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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Broken screw...
2017.06.21
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もう50年も前のUS.Filmに' A Broken Arrow ' (折れた矢)というのがあったから、瞬時に記憶は時空を超えて半世紀も前の米軍基地のPXに....
写真はこの前交換した自船のスクリューである。都合、右上をご覧いただきたい。ペラの欠損部分がおわかりだろうか?
フネは小型大型にかかわらずエンジンからの動力をスクリューの回転に替えて推進力にしている。人力では到底抗しきれない海水の圧力を跳ね返してグングン進むのだから凄い。
3人乗りくらいの小型ボートでも300㎏はゆうに超える。燃料を満タンにしてフル装備したらもっと重くなる。これで水上航行の速度が25ノット近く出るんだからフネの船外機は力持ちである。
このpowerを出すためにフネのスクリュー(ペラ)は水中で高速回転をしている。そして高速回転を出すためにゼロ戦ではないが余分な重さ・材質をカット。その船の航行の目的や特性にあわせて「高回転・速度重視か低回転・パワー重視、またはその中間型」かによってスクリューは大きさ・ブレードの面積、回転数などを計算に入れて設計されている。
釣り船・漁船・プレジャーボートはどちらかと言えば速度重視型だ。航行中は全速で高回転が多い。だから大雨・台風のあとの海では船長は海面の漂流物に慎重になる。針路方向を注視して漂流物を避けて航行するのにはわけがある。
舵を切って船首(バウ)方向の漂流物との衝突を避けても、漂流物が船底をくぐってペラに巻き込んだら大変だからだ。
「ガリ!ガン!」のような衝撃があるとヒヤッとする...ペラは大丈夫だったか?
写真程度の損傷でも速度は5ノットは落ちる。力も出ない。
フネは船体・エンジン・舵・スクリュー・燃料・レーダー/GPS/魚探・etc...が完全に機能して初めて安全な航海ができる。
スクリューのわずかな「欠け」でも見逃さないで交換・整備を自分でできることが必要条件となる。
沖にでたらその日のうちに生きて帰ってこなければ.....