進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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Watch out...you're in a danger!
2022.05.08
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日本人くらい危機感に疎い人間はいない。今回ウクライナの惨状を見て考えを改めた人もいるだろうけれど...
以下は今までに自分が見てきた平均的日本人の姿である。
キャアキャア言いながら海外旅行。
自分たちが楽しめればイイ...これがすべて。彼の国の歴史も日本とのかかわりも、今の微妙な政治情勢も一切が「わからない...関係ない...知らない...」で済まそうとする。
「ムズカシイねー!」ですませる。
「何それ?...........」で終わる。
要するに...日本の普段日常の価値観のままだということ。
服装や現地で準備するモノには細心の注意を払うが、その一方で...相手国の歴史・文化・習慣...さらにはそれに対する日本人としての姿勢...或いはそういう「価値観」を試されるような場面に遭遇した時の覚悟がされていないのではないか....?
例えば韓国。
信じられないがいまだに戦時臨戦態勢の国だ。朝鮮戦争が終戦でなく「停戦」なので、北朝鮮と臨戦態勢にある。すべてはココから始まるので日本の常識もジョークも一切通用しない。
もう20年も前だが韓国を訪れた時に、同行の70代の先生がimmigrationでやけに時間がかかっている。よくよく訊いたところ「戦時中の軍歴をすべて調べられたとか....」
もういいじゃないか。と思うが彼らは勘弁してくれない。
最大の同盟国であるアメリカへの旅行でさえ、様々な文化的な違いから事件は起きる。
安全なトイレは有料...だって?
日本人は外国人扱い...だって(当然だが)?
全ての...親切に見える行為にはchipが必要なの?
さらに驚いたことには「それでもまだ日本人は優遇しているんだよ..」という彼らAmericansの仕草・会話...に見える対応であった。
商業・観光の利益のゆえにだろうか?
或いは...こちらの方がより確かな理由だろう。
「日米安保条約」の確固たる存在だ。
国と国が国際条約で結ばれ、その延長上に「政治+貿易」の発展がある。
東南AsiaやAfricaの小国の人間に対する彼らの対応は、明らかに我々日本人に対応するときとは明らかに違う。
日本人は日本という安全圏にいて安心し威張っている。
東南アジアへ旅行に行ったときなど金にモノを言わせて、英語も話さないのに尊大な態度だ。
特に趣味で行く「海関係で遊ぶ」の日本人は最低だと聞いた....。
いや本人の意識では普通に対処していたつもりでも現地スタッフには欧米人よりタチが悪いと感じられるらしい。
フネを船長ごと1日チャーターした場合の出来事だが。
「チップを多めに払って王様になったつもりか...」という声を聴いた。
「自分たちは日本人の奴隷じゃないぞ...」とも。
これは複雑だ。
私が思うに英語も単語くらいしか話さず、カネの力ですべてすまそうとする日本人のmaster(ご主人さま)ズラする日本人に....まして同じ人種に近いのにと現地スタッフは考えてしまう。
欧米人はズルイ。
自分たちの旧植民地であり宗主国であったりするから、現地の人間の心をよく理解したうえで共通語の英語で接している。
チップも多からず少なからず.....そして必ず彼らの労苦をいたわる感謝の言葉をにこやかに添えるから完璧だ。
見ていてすがすがしい。これではトラブルなんてまずないだろう。
学識、良識のなさを、その場の多めの支払いでゴマ化そうとするように見える日本人を彼らは許せないのだろう。
これはインドネシアとフィリピンに釣りに来る日本人の場合にその実例を示したにすぎない。
日本人は「日本という安全圏」に帰り日常生活に戻ったら.....昨日まで見てきた外国の実情も現地の人たちの悲しみも綺麗さっぱり忘れてしまう。
それが諸外国が言う「日本の罪深さ」なのだ。
罪は自分がそれと認識するまで「罪」ではない。
世界中にそう思われていながら自己認識できない日本と日本人こそ最大の危機に面していると考えたほうがよいだろう。
こんなことを言うからは私は同胞から何かと言われる。
でも真実を黙っていることのほうがもっと心苦しい。